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李朝 葡萄・山水文染付面取水滴 

李朝は文具のいいものがあることでも評価が高い作品群です。本日の作品はとても大きい水滴です。

李朝 葡萄・山水文染付面取水滴 
合箱
最大幅135*最小幅125*高さ85

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箱には「18〜19世紀」とあります。

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1752年に広州に分院の官窯が作られ生産の中心になりましたが、1883年に分院が民営化され官窯の歴史は終わります。

下絵付はありましたが、上絵付はありませんでした。コバルト顔料で下絵付した青花も作られましたが、コバルト顔料が不足したため、鉄絵具で下絵付する鉄砂や銅絵具で下絵付する辰砂も作られました。いずれにしても顔料の不足していた時代です。呉須がもったいなくてさらりと描いたり、鉄釉ももったいなくてさらりと描いたり・・、それがいい味となっています。

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しかし、李朝白磁の95%以上は他の色による装飾のない純白磁です。それゆえ李朝後期とはいえ、本作品のように呉須のよる染付作品は数が少ないようです。

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保戸野窯の辰砂の水滴と本作品の水注の大きさを比べるとよく解りますが、とても大きいものです。辰砂の水滴が通常の大きさです。

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呉須と鉄釉で描かれた葡萄の図が本作品の見所です。

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