ものを買うには理由があります。それでは骨董品を購入する理由はいったい何なのでしょうか?
「普段使うのにいいもの」、「飾って楽しめるもの」、「資料的に価値があるもの」というのが純粋な愉しみ方ですね。
「将来価値が出る」、「高くなる、売れる」これは投資的な理由によりますね。
純粋な愉しみからみると真贋は、「資料的な価値」という観点からは本来一切関係ないのものです。ただ「他人に見せる」という行為が生じたときに、これが厄介なことになります。真贋を見極める力が問われるからです。
さて本日の作品は、続けて烏の、もとい八哥鳥・・、共箱でもなく、鑑定証もなく、でもお気に入り・・、小生の真贋を見極める力や如何?
松ニ八哥鳥図 川合玉堂筆 その2
紙本水墨軸装 合箱 田中針水鑑定書付
全体サイズ:縦1980*横330 画サイズ:縦1060*横300
落款の書体や印章に用いている「金華山作」から明治40年頃、玉堂が40歳前後の作と推察されます。ただし、この印章は玉堂の印譜集に掲載されている「金華山作」の中には同一印章がないことから今後の確認が必要と思われます。
金華山(きんかざん)は、岐阜県岐阜市にある標高329mの山のことで、旧名稲葉山(いなばやま)と呼ばれ、岐阜城で有名です。幼年時代を岐阜で過ごした玉堂は金華山に思い入れがあったのでしょう。金華山の西面山麓に大正6年の建立された三重の塔がありますが、建築場所を決めるにあたっては当時岐阜市に住んでいた(この頃は東京在住?)日本画家川合玉堂がこの場所に決めたとあります。
松や鳥の墨の滲みによる表現には一種独特のものがあります。
橋本雅邦の「龍虎図」をみて感動し、橋本雅邦の門下に入門したことは有名です。
田中針水の書は昭和24年に書いたもので、田中針水が46歳ときです。「見附町」とは現在の新潟県見附市のことのようで、「見附市ゆかりの作家たち 〜明治後半から昭和30年代まで」にお田中針水の名前があります。
川合玉堂には「八哥鳥」を題材とした作品がいくつかあるようです。こちらは昭和に入ってからの晩年の作品と思われます。
八哥鳥
思文閣墨蹟資料目録 和の美 第422号 作品NO53
共箱二重箱 東京美術倶楽部鑑定証添付
家内が本作品と比べて
家内:「こちらの作品が毛づくろいしている表情がかわいい」
小生:「晩年の作品のほうが味があるのはしょうがないさ」
家内:「なんといっても。晩年の作品のほうがかわいい」
小生:「本作品のほうがかわいいのさ。目を観てごらん。ハートだぞ」
家内:「なろほど」と大笑い。
そう、小生のお気に入りはこのハート・・。前にもこのような作品がありましたね。
柿下牛之図 須田珙中筆
絹装軸水墨淡彩紙本箱入
画サイズ:横508*縦357
検索してもブログ内では見つからない?? すでに非公開としたのかもしれません。
須田珙中は福島県の出身の日本画家で、昭和39年没。享年57歳。名は善二、東京美術大学卒業。前田青邨に師事し、院展同人となる。代表作は「牛」。軸先が水牛の軸となっており、痛んでいた状態で再表具したものでしょう。墨が薄くなっていますが、たらし込みの水墨のうまさはさすがの出来で、左隅の柿の絵が利いています。眼がハート形はかわいらしいです。
購入した真の理由は二作品とも、眼がハート型・・・
飾ってよし、差し上げてよし、好きな人に想いを打ち明ける目的にこのような掛け軸はいかがでしょうかね
「普段使うのにいいもの」、「飾って楽しめるもの」、「資料的に価値があるもの」というのが純粋な愉しみ方ですね。
「将来価値が出る」、「高くなる、売れる」これは投資的な理由によりますね。
純粋な愉しみからみると真贋は、「資料的な価値」という観点からは本来一切関係ないのものです。ただ「他人に見せる」という行為が生じたときに、これが厄介なことになります。真贋を見極める力が問われるからです。
さて本日の作品は、続けて烏の、もとい八哥鳥・・、共箱でもなく、鑑定証もなく、でもお気に入り・・、小生の真贋を見極める力や如何?
松ニ八哥鳥図 川合玉堂筆 その2
紙本水墨軸装 合箱 田中針水鑑定書付
全体サイズ:縦1980*横330 画サイズ:縦1060*横300
落款の書体や印章に用いている「金華山作」から明治40年頃、玉堂が40歳前後の作と推察されます。ただし、この印章は玉堂の印譜集に掲載されている「金華山作」の中には同一印章がないことから今後の確認が必要と思われます。
金華山(きんかざん)は、岐阜県岐阜市にある標高329mの山のことで、旧名稲葉山(いなばやま)と呼ばれ、岐阜城で有名です。幼年時代を岐阜で過ごした玉堂は金華山に思い入れがあったのでしょう。金華山の西面山麓に大正6年の建立された三重の塔がありますが、建築場所を決めるにあたっては当時岐阜市に住んでいた(この頃は東京在住?)日本画家川合玉堂がこの場所に決めたとあります。
松や鳥の墨の滲みによる表現には一種独特のものがあります。
橋本雅邦の「龍虎図」をみて感動し、橋本雅邦の門下に入門したことは有名です。
田中針水の書は昭和24年に書いたもので、田中針水が46歳ときです。「見附町」とは現在の新潟県見附市のことのようで、「見附市ゆかりの作家たち 〜明治後半から昭和30年代まで」にお田中針水の名前があります。
川合玉堂には「八哥鳥」を題材とした作品がいくつかあるようです。こちらは昭和に入ってからの晩年の作品と思われます。
八哥鳥
思文閣墨蹟資料目録 和の美 第422号 作品NO53
共箱二重箱 東京美術倶楽部鑑定証添付
家内が本作品と比べて
家内:「こちらの作品が毛づくろいしている表情がかわいい」
小生:「晩年の作品のほうが味があるのはしょうがないさ」
家内:「なんといっても。晩年の作品のほうがかわいい」
小生:「本作品のほうがかわいいのさ。目を観てごらん。ハートだぞ」
家内:「なろほど」と大笑い。
そう、小生のお気に入りはこのハート・・。前にもこのような作品がありましたね。
柿下牛之図 須田珙中筆
絹装軸水墨淡彩紙本箱入
画サイズ:横508*縦357
検索してもブログ内では見つからない?? すでに非公開としたのかもしれません。
須田珙中は福島県の出身の日本画家で、昭和39年没。享年57歳。名は善二、東京美術大学卒業。前田青邨に師事し、院展同人となる。代表作は「牛」。軸先が水牛の軸となっており、痛んでいた状態で再表具したものでしょう。墨が薄くなっていますが、たらし込みの水墨のうまさはさすがの出来で、左隅の柿の絵が利いています。眼がハート形はかわいらしいです。
購入した真の理由は二作品とも、眼がハート型・・・
飾ってよし、差し上げてよし、好きな人に想いを打ち明ける目的にこのような掛け軸はいかがでしょうかね