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支那急須(松亭款書大銘漢詩泉石刻銘草花陰刻黒泥紫壺) 清朝末期

中国で作られたと思われる?急須の2作品目の紹介です。

支那急須(松亭款書大銘漢詩泉石刻銘草花陰刻黒泥紫壺) 清朝末期?
合箱
最大幅170*奥行*高さ130

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「支那急須」の急須としてひと作品目で述べたように。中国では偽物(レプリカ)製作が盛んで、本当の意味では作家本人から購入した紫砂壺以外はレプリカの可能性も疑わなくてはならないそうです。一般の観光で宜興を訪れて商店で購入される紫砂壺は、そのほとんどが本物ではないばかりか、宜興産でない可能性があるというから中国のレプリカは恐ろしい。

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その背景には宜興紫砂壺は近年、中国の物価の上昇と共に異常な値上がりが続いていることがあります。これは紫砂材料産地である黄龍山の紫砂の鉱脈の枯渇が現実問題となってきたことと、宜興紫砂壺までもが投機の対象となっていることが主な原因です。人気作家や有名作家の作品は常に値上がりが続いているようです。

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本作品は使い勝手がよさそうなので入手したものですが、レプリカとなると興ざめですね。これも入手して調べるから分かってくることです。

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底にある銘「宜興紫砂」である「宜興款」は民国時代と中国建国後文革前までに良く使われていたようです。無冠のものや,晩清の輸出ものにこの「宜興紫砂」款が多くありましたが,文革時には個人名を入れず番号で表わすようになり,文革後も80年末くらいまでは単に「中国宜興」款だけになったことがあるそうです。この作品は晩清の輸出ものと推察されますがよくわかりません。

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なお蓋にある銘「松亭」は人の名前でしょうが、詳細は不明です。宜興紫砂は,土の配合から装飾までほとんど作家個人が行うため作者銘があるのですが、中国作品は例に洩れずレプリカが多いので本作品も氏素性はよくわかりません。

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