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Channel: 夜噺骨董談義
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蛙と蜘蛛 倉田松濤筆

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65歳を過ぎてくると、骨董だけではなく身の回りのものを片付けだす年齢です。服、本、書類・・・、捨て切る勇気が必要なようです。逡巡しているとなかなか整理できませんね。骨董品よりは割り切って捨てられていますが・・・。

さて本日の作品は、おなじみの倉田松濤の作品、倉田松濤の作品は面白い・・、よって家内もファンになっています。

蛙と蜘蛛 倉田松濤筆
絹本水墨着色軸装 軸先骨 合箱
全体サイズ:縦2035*横550 画サイズ:縦1120*横397

 

蛙と蜘蛛というと下記の文部省唱歌があります。

一、しだれ柳に飛とびつく蛙、飛とんでは落おち、落おちては飛び、落ちても、落ちても、また飛ぶほどにとうとう柳に飛とびついた。

ニ、風吹ふく小枝に巣を張る小蜘蛛、張つてはきれ、きれては張り、きれても、きれても、また張るほどに、とうとう小枝に巣を張はつた。



息子と作品鑑賞・・・、「この蜘蛛は蛙に食べられるのかな?」。 



そうですね、なにか意図するものがありそうな作品です。

蛙は小さい時には蜘蛛に食べられ、蛙が大きくなると蜘蛛は食べられる。ともに一生懸命に生きてきているが、生きるものには性がある。

人間も同じ、上から目線で見ているといつか逆の立場になることがある。立場が逆転することは往々にしてあるので、常に謙虚に生きていないといけないという教えか????



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