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飛瀑図 山元春挙筆

幼稚園から帰宅しても家内は家事に、義母は畑関連の仕事で忙しいので、息子は必然的にそれらの手伝いを遊びの延長上で行っているようです。

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昨日は頂き物の鮭で調理した「石狩鍋」のお手伝い、小生が帰宅したらネギを刻んでいました。

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「包丁、大丈夫かい?」と息子に聞いたら「なんどもやっているから大丈夫!」とこちらを向いて返事・・・、「おっと! わき見したらあぶないてば!!」と家内・・・。

さて本日は本ブログでいくつかの作品を紹介している山元春挙の作品の紹介です。作品の手前の壺は信楽です。

飛瀑図 山元春挙筆
絹本水墨着色軸装 軸先骨 高橋秋華極二重箱
全体サイズ:横545*縦1940 画サイズ:横400*縦1220

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雄大な山岳風景を題材に写実的で壮大なスケールの作品を次々と発表、新時代の到来を感じさせる革新的な画家として人気を博しました山元春挙の代表的な作例と言えるでしょう。

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さてどこの瀧を描いた作品でしょうか?

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それほどの力作ではありませんが、見ごたえのある作品です。

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「恩師山元春挙先生見飛瀑図是先生壮年溌剌時代之作 而筆力豪健賦彩之妙如看其真境後学秋華識 押印」と門下生であった高橋秋華の箱書きがあります。

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高橋秋華:日本画家。明治10年(1877年)に邑久郡幸島村(現在の岡山市西大寺)に生まれる。本名、敏太。別号に半香、聴鴬居がある。

はじめ同郷の石井金陵に南画を学び、後に京都へ出て都路華香、ついで山元春挙に師事し、春挙の画塾早苗会に所属する。

内国勧業博覧会の出品作や日露戦捷博会で一等金牌の褒状を受賞し、文展においても四回入選を重ねる。さらに大正11(1922)年にパリで開かれた日仏交換美術展に出品した《牡丹図》は、フランス政府買上げとなった。

昭和5(1930)年に完成した明治神宮聖徳記念絵画館の壁画《御降誕図》は、皇后陛下からの拝命を受けて制作・奉納した代表作である。

師春挙の円山派に近代味を加えた色彩豊かな画風と、私淑した岡本秋暉の得意とする花鳥画の世界に強く影響を受け、清雅で格調高い画風となっている。55歳頃京都から宝塚へ居を移し、戦後帰岡して亡くなるまでの7年間を岡山で過ごす。昭和27年(1952)歿、75才。

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落款、印章は下記のとおりです。壮年期の作とすると明治末期から大正初期にかけての作と推定されます。

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キチンとした二重箱に収められています。このような指物師のよると思われる箱には贋作は滅多にありませんね。

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似た構図の作品には下記の作品があります。描かれた対象の瀑布が「白糸の滝」か否かは別として同時期の作と考察されます。

参考作品 「初夏白糸の滝図」明治40年代 滋賀県立近代美術館蔵

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当方でブログに投稿している白糸の滝の写真。当日は曇っていて富士山が見えませんでした。

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富士山が見えると下記の写真のように見えたようです。

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また落款から同時期の作とされる当方の所蔵作品には下記の作品があります。

*手前の作品は古武雄の大皿です。

瀑布之図 山元春挙筆
絹本水墨軸装 軸先練 共箱
全体サイズ:横700*縦2290 画サイズ:横510*縦1430

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当時は人気を誇り、明治天皇冴えも春挙のファンで、亡くなる際、床の間に掛かっていたのは春挙の作品だったとされています。今は忘れ去られた画家??? 

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山岳を愛好していた小生には大好きな画家のひとりです。雄大なスケールを持つ画家、読書の皆さん、一幅如何でしょうか? 
*ネットオークションで3万円ほどですが、今では掛け軸のお値段はそんなもの、筋の良い作品を選びましょう。骨董蒐集もわき見をしていると危ないImage may be NSFW.
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