二階の展示室には庭に咲いた椿の花・・・。
![]()
花入れは古上野焼。その下は米にお櫃・・、昔は白米は高級品であったので鍵がかかるような箱に収めれていたようです。これは家内に家にあったもの・・・。
さて本日の作品の紹介です。福田豊四郎の作品については素性のはっきりした作品は市場になかなか出回らなくなり、意外と高い値段になる傾向にあります。ただ本日の作品のように落款の書体が数少ないものだと贋作と疑って入札が少なく、廉価にて入手できる場合もあります。
*福田豊四郎の作品にも贋作はありますので注意してください。若書きにも晩年の作にもありますが、ただ思いのほか贋作の数は少ないです。
![]()
豆花図 福田豊四郎筆
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱
F10号程度 全体サイズ:縦1480*横713 画サイズ:縦460*横563
福田豊四郎の草花を描いた作品は動物は魚を描いた作品もそうですが、一種独特の雰囲気があります。極端な抽象化ではなく、ユーモアもありますが、なんというか一種の品格があります。
これは作品にとってとても大切なこどです。品格のない作品はいずれ飽きられるものですし、その作風もあまり一定すぎたり、フォーマット化するというのもいけないようです。明治期の四条派の画家はその点に陥ったように推察され、消滅の一途をたどりました。
![]()
本作品に押印されている印章はよく使用されるものですが、落款の書体は戦前のごく限られた時期の書体です。この書体から昭和17年頃の作ではないかと推察されます。
当方の所蔵作品においてもいくつかの同じ書体の作品が在ります。下記の写真左が本作品の落款と印章で、中央と右が他の所蔵作品「山湖秋」と「水藻の花」の箱書きからの落款と印章です。
*手元に筋の良い作品が出そろうと真贋の判別は徐々に容易になってきます。
![]()
収納箱は残念ながら共箱ではありません。このような場合は飾ることを主体に額装にすることもあります。近年、軸装の作品は飾る場所がないことや扱い方を知らない人が多いので軸装の作品は敬遠されています。まだ染み抜きするほどではありませんが、シミが入り始めているという保存上からも、思い切って額装にしてしまおうとも考えました。
![]()
しかし実際に作品が手元に届いて見てみると意外にもいい表具ですし、作品の状態もいいようです。これは額装にしないほうがいい・・・・・![]()

花入れは古上野焼。その下は米にお櫃・・、昔は白米は高級品であったので鍵がかかるような箱に収めれていたようです。これは家内に家にあったもの・・・。
さて本日の作品の紹介です。福田豊四郎の作品については素性のはっきりした作品は市場になかなか出回らなくなり、意外と高い値段になる傾向にあります。ただ本日の作品のように落款の書体が数少ないものだと贋作と疑って入札が少なく、廉価にて入手できる場合もあります。
*福田豊四郎の作品にも贋作はありますので注意してください。若書きにも晩年の作にもありますが、ただ思いのほか贋作の数は少ないです。

豆花図 福田豊四郎筆
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱
F10号程度 全体サイズ:縦1480*横713 画サイズ:縦460*横563
福田豊四郎の草花を描いた作品は動物は魚を描いた作品もそうですが、一種独特の雰囲気があります。極端な抽象化ではなく、ユーモアもありますが、なんというか一種の品格があります。
これは作品にとってとても大切なこどです。品格のない作品はいずれ飽きられるものですし、その作風もあまり一定すぎたり、フォーマット化するというのもいけないようです。明治期の四条派の画家はその点に陥ったように推察され、消滅の一途をたどりました。

本作品に押印されている印章はよく使用されるものですが、落款の書体は戦前のごく限られた時期の書体です。この書体から昭和17年頃の作ではないかと推察されます。
当方の所蔵作品においてもいくつかの同じ書体の作品が在ります。下記の写真左が本作品の落款と印章で、中央と右が他の所蔵作品「山湖秋」と「水藻の花」の箱書きからの落款と印章です。
*手元に筋の良い作品が出そろうと真贋の判別は徐々に容易になってきます。



収納箱は残念ながら共箱ではありません。このような場合は飾ることを主体に額装にすることもあります。近年、軸装の作品は飾る場所がないことや扱い方を知らない人が多いので軸装の作品は敬遠されています。まだ染み抜きするほどではありませんが、シミが入り始めているという保存上からも、思い切って額装にしてしまおうとも考えました。

しかし実際に作品が手元に届いて見てみると意外にもいい表具ですし、作品の状態もいいようです。これは額装にしないほうがいい・・・・・
