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涼趣 山元春挙筆

当方の日本画の蒐集対象の画家は一流の画家というよりも、一流の画家の影で忘れ去られつつある画家に焦点を当てて蒐集してきたように自らは思えます。資金の関係でそれが一番効率的だったからもあるでしょう。その画家らの作品は掛け軸の不人気により作品の値段が下落したことによります。

そのような作品に中に山元春挙の作品もありますが、作品が市場に出尽くしたからなのか、山元春挙の作品のいい作品がなかなか見つからなくなりました。本日はそんな状況で久しぶりに入手した山元春挙の作品の紹介ですが、ただ当方の蒐集対象のレベルとしては出来は物足りない作品です。

なお山元春挙が瀧(瀑布)を描いた作品は本ブログにおいては3作品目の紹介となります。

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涼趣 山元春挙筆
絹本水墨着色軸装 軸先 鑑定箱
全体サイズ:横500*縦1730 画サイズ:横*縦(未測定)

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山元春挙は雄大な山岳風景を題材に写実的で壮大なスケールの作品を次々と発表し、新時代の到来を感じさせる革新的な画家として人気を博しましたが、物足りないとはいえ本作品はその片鱗をうかがわせる作品です。

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「山元春挙 -大明神と呼ばれた画家-」と題されて昨年4月に名都美術館(名古屋市中区)にて展覧会が開催されています。京都画壇では竹内栖鳳を並び称せられる画家ながら、現在はいまひとつ人気がないように思われますが、当方では陶磁器、茶道の関連で膳所焼再興に関連すること、学生時代に登山をしていたことから興味深い画家のひとりとしてとらえています。

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本作品は山元春挙 が得意とする青と緑をつかった彩色画ではありませんが、水墨による表現は力強いものがあります。壮大でスケールの大きい風景画を得意としていた山元春挙は、その風景を描くためにカメラを持参するという方法を初めて試みた画家としても有名です。

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表具もそれなりに立派ですが、残念ながら共箱ではありません。

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この作品に印章は見慣れないものですが、おそらく真作に相違ないと当方では判断しています。

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趣は今年の猛暑に備えた一品。

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瀧を描いた掛け軸の作品はひと作品くらいは家に備えておきたいものですね。そのことは以前紹介した「瀑布」の作品にも記したような気がします。

掛け軸にも徐々にいい作品、掘り出し物的な作品が少なくなってきているのはコロナ禍も影響しているのでしょうか? 現状は物足りなく感じていますImage may be NSFW.
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 このままだと蒐集活動もしばしテレワーク・・・・。



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