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十和田湖 その2 伊藤弥太筆

週末は義父の墓掃除、もうすぐ一周忌です。今年のお盆は郷里へはコロナ禍で帰省できず、母の三回忌はお寺さんい依頼しました。

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息子とお墓の雑草刈・・、そこで息子が見つけたのはカマキリの子ども・・。雑草刈よりもカマキリに夢中で、結局2匹見つけました。少し遊んで、除草剤を撒かないところへ放してあげました。

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さて本日は郷里出身の画家である伊藤弥太の油絵の作品の紹介です。

十和田湖 その2 伊藤弥太筆
油絵 額装 左下サイン(YaITO) 誂タトウ+黄袋
P20号(変形小) 全体サイズ:縦660*横930 画サイズ:縦455*横730

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伊藤弥太の作品は郷里に多くの作品が遺っておりますが、現在では郷里においても知っている人は少ないでしょう。伊藤弥太の画歴は下記とおりで、一時期、有名な岸田劉生に師事していました。

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伊藤弥太:秋田県大館市比内生。1912年大館中学を中退し上京。1913年岸田劉生と出会う。14年巽画会に入選。15年草土社に出品。17年二科展に入選。1927年帝展に入選。29年槐樹社展で苅田奨励賞、1930年同展で田中奨励賞。32年里見勝蔵に師事、独立展に出品。38年里見と共に国画会展に移る。1964年国画会会員。69年秋田文化功労章。75年大館市で歿。享年83歳。1999年秋田県立近代美術館で遺作展。

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岸田劉生の師事を離れてのち、故郷に帰郷して画業を続けてます。

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画歴のさらなる詳細は下記のとおりです。伊藤弥太の作品は本ブログでも紹介されており、十和田湖を描いた作品は奥入瀬を描いた作品を入れて3作品目です。

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国画会会員の洋画家、伊藤弥太は、明治25年(1892)4月6日秋田県大館市に生まれ、秋田県立大館中学校を卒業後、明治44年(1911)に上京した。

明治45年ころ友人らと美術雑誌『美の廃墟』を発行、6号までつづいたが、その後、岸田劉生に師事し、大正3年二科第1回展に入選、大正4年(1915)、現代の美術社主催第1回美術展(草土社第1回展にあたる)に「自画像」「風景1」「風景2」を出品した。劉生筆鉛筆デッサン「若き男の頭」(“Head of ayoung man, Riusei Kishida, 16th Feburuary 1915” の記入がある)のあることが知らされている。

このころ、家財道具一切を盗難にあい、それが原因となって岸田劉生とのあいだに誤解が生じ、絵画を放棄して静岡県三島市に隠棲した。

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昭和2年(1927)若山牧水らにうながされて再出発を決意し、上京、国分寺村に住み、同年の第8回帝展に「秋景」入選、翌3年9回帝展「山村風景」入選、同4年には千葉県に転居、さらに同5年には秋田市に転じ、同年11回帝展に「フォートイユによりて」を入選となった。

昭和6年郷里の大館市に転じ、翌7年第2回独立美術展に「少女と金魚鉢」「室内裸婦(意匠風なる)」「窓に椅る人」入選、以後、3回展「紫姿」、4回展「肖像」「裸婦」、5回展「婦人像」、6回展「ピアノ」を出品入選となった。

昭和14年(1939)からは国画会展に出品し、昭和33年32回展のとき会友、同39年に会員に推挙された。

昭和44年(1969)秋田県文化功労賞をうけた。また、昭和24,25年ころから水墨画を描きはじめ、昭和46年には『伊藤弥太郎水墨画集』が出版されている。

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郷里には水墨画の作品も数多く描かれ、とく蛙を描いた作品は洒脱な作品が多い。このあたりは水墨画を多く描いた岸田劉生の影響があるのかもしれません。

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この作品が帰郷してからの作品なのか否かは当方では判断できかねることですが、画風は帰郷後の描き方と共通点があります。

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これだけ大きな作品は地元でも観たことがないので、入手することにした作品です。好きな骨董品を見つけるのは好きな昆虫をみつけるような興奮がありますね。





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