今週の日曜日は息子が楽しみにしていた夏休みの花火です。近所の子らを家族ともども誘い、コロナ対策しての開催です。
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他の家族らも公園で花火をしていました。子どもらには少しでも夏の思い出を作って欲しいものです。
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さて作品や表具全体のシミ、シワ、浮きが出ている作品は少しずつ改装しています。また収納箱のない作品は箱を誂えています。これは一種のこだわりというものでしょう。
まずは近年、東京ステーションギャラリーで展覧会が催された不染鉄の作品です。
山水清音 不染鉄筆
和紙水墨軸装 軸先象牙 共箱太巻二重箱
全体サイズ:縦1765*横590 画サイズ:縦950*横450
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シミがあるため染み抜き処置にて改装しましたが、既存ままの表具を希望したのに表具屋の間違いですべて新たにしてしまったので、現在表具屋さんで修復方法を再検討しています。
次は現在岐阜で展覧会が催されている大橋翆石の作品の紹介です。コロナ禍がなければこの作品は展覧会に出品されれる予定でした。(詳しくは近日のブログに投稿済) 担当された准教授からは開催中の展覧会の図集とチラシが届きました。
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正面之虎 大橋翠石筆 明治40年代(1907年)頃
絹本着色軸装収納箱二重箱 所蔵箱書 軸先本象牙
全体サイズ:横552*縦2070 画サイズ:横410*縦1205
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本作品は愛知県からの入手で、「点石翠石」と言われる落款の「石」字の第四画上部に点が付されている1910年(明治43年)夏までの作と思われます。箱書きには「旧作」とされている数少ない青年期の佳作です。翠石の石が鍵石という文字になっていることと、この時代の特徴は毛描きが白、黒、茶などで描かれています。毛書きの本数もかなり多く、箱書きは大正時代初期に為書きがされています。大正時代の箱書きで箱が無かったため、旧作と入れたと考えられます。おそらくこの絵は翠石作品が手元にあった状態で、手に入れた方が自分で表具をされたと思います。この時代の共箱ならば 大垣の文錦堂の表具がされますが、なされていた表具は違います。初期作品は少ないので大切に保存すべき作品です。
准教授によるとこの時期に生来体が弱かった大橋翠石が近くの養蜂業を営む渡辺某氏と親しくしており、滋養のために蜂蜜を都合していただきながら、多くの作品を渡辺某氏が所蔵していたそうです。近年になってその辺某氏宅が作品の多くを手放したようで、本作品はその中のひとつであり、箱書きにある渡辺氏というのはその渡辺某氏と推察されるとのことでした。非常に貴重な作品だと評価していただきました。
次は天地が痛んでいたので「天地交換」のみ改装した作品です。天地に痛みの時点でメンテすると費用が少なくて済みます。
幾山河 大林千萬樹筆
絹本着色軸装 軸先木製蒔絵 共箱二重箱
全体サイズ:縦1300*横620 画サイズ:縦350*横425
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題は「幾山河」・・・、その元は幾山河<若山牧水>という歌でしょう。
幾山河 越えさり行かば 寂しさの 終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく
意味は「これから先、いったい幾つの山や川を越えて行ったら、寂しさが尽き果ててしまうような国に至るのであろうか。その思いを胸に、今日も旅を続ける。」と解釈されています。
次は出来の良いものの保存箱が全くなかった作品に箱を誂えた作品です。
寿老 寺崎廣業筆 明治40年(1907年)頃
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 誂箱二重箱
全体サイズ:横622*縦2095 画サイズ:横500*縦1275
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掛け軸にはそれ相応の保存箱が必要です。これらのことには資金が必要であり、当方のような偏執的なこだわりのある蒐集する者が骨董には必要なのでしょう・・・Image may be NSFW.
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子供には新たな思い出を、骨董には思い出の掘り起こしが必要なのでしょう。
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他の家族らも公園で花火をしていました。子どもらには少しでも夏の思い出を作って欲しいものです。
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まずは近年、東京ステーションギャラリーで展覧会が催された不染鉄の作品です。
山水清音 不染鉄筆
和紙水墨軸装 軸先象牙 共箱太巻二重箱
全体サイズ:縦1765*横590 画サイズ:縦950*横450
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シミがあるため染み抜き処置にて改装しましたが、既存ままの表具を希望したのに表具屋の間違いですべて新たにしてしまったので、現在表具屋さんで修復方法を再検討しています。
次は現在岐阜で展覧会が催されている大橋翆石の作品の紹介です。コロナ禍がなければこの作品は展覧会に出品されれる予定でした。(詳しくは近日のブログに投稿済) 担当された准教授からは開催中の展覧会の図集とチラシが届きました。
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正面之虎 大橋翠石筆 明治40年代(1907年)頃
絹本着色軸装収納箱二重箱 所蔵箱書 軸先本象牙
全体サイズ:横552*縦2070 画サイズ:横410*縦1205
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本作品は愛知県からの入手で、「点石翠石」と言われる落款の「石」字の第四画上部に点が付されている1910年(明治43年)夏までの作と思われます。箱書きには「旧作」とされている数少ない青年期の佳作です。翠石の石が鍵石という文字になっていることと、この時代の特徴は毛描きが白、黒、茶などで描かれています。毛書きの本数もかなり多く、箱書きは大正時代初期に為書きがされています。大正時代の箱書きで箱が無かったため、旧作と入れたと考えられます。おそらくこの絵は翠石作品が手元にあった状態で、手に入れた方が自分で表具をされたと思います。この時代の共箱ならば 大垣の文錦堂の表具がされますが、なされていた表具は違います。初期作品は少ないので大切に保存すべき作品です。
准教授によるとこの時期に生来体が弱かった大橋翠石が近くの養蜂業を営む渡辺某氏と親しくしており、滋養のために蜂蜜を都合していただきながら、多くの作品を渡辺某氏が所蔵していたそうです。近年になってその辺某氏宅が作品の多くを手放したようで、本作品はその中のひとつであり、箱書きにある渡辺氏というのはその渡辺某氏と推察されるとのことでした。非常に貴重な作品だと評価していただきました。
次は天地が痛んでいたので「天地交換」のみ改装した作品です。天地に痛みの時点でメンテすると費用が少なくて済みます。
幾山河 大林千萬樹筆
絹本着色軸装 軸先木製蒔絵 共箱二重箱
全体サイズ:縦1300*横620 画サイズ:縦350*横425
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題は「幾山河」・・・、その元は幾山河<若山牧水>という歌でしょう。
幾山河 越えさり行かば 寂しさの 終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく
意味は「これから先、いったい幾つの山や川を越えて行ったら、寂しさが尽き果ててしまうような国に至るのであろうか。その思いを胸に、今日も旅を続ける。」と解釈されています。
次は出来の良いものの保存箱が全くなかった作品に箱を誂えた作品です。
寿老 寺崎廣業筆 明治40年(1907年)頃
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 誂箱二重箱
全体サイズ:横622*縦2095 画サイズ:横500*縦1275
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掛け軸にはそれ相応の保存箱が必要です。これらのことには資金が必要であり、当方のような偏執的なこだわりのある蒐集する者が骨董には必要なのでしょう・・・Image may be NSFW.
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子供には新たな思い出を、骨董には思い出の掘り起こしが必要なのでしょう。