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Channel: 夜噺骨董談義
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氏素性の解らぬ作品 壺裡之春 棟方志功画

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どうも自宅のパソコンが故障していてiPadにて投稿記事を編集すると拙い文章がもっと拙くなっているようで、推敲の必要度が高くなっているようです・

さて棟方志功の肉筆画はいつか欲しいと思っています。とくに鯉を描いた作品・・・。



最近になって陶磁器や観音(菩薩)を描いた氏素性の解らぬ作品を入手していますが、これは河井寛次郎との関りや当方で彫刻の観音像が多くなったことと関連しています。



本日の作品は壺が河井寛次郎、絵柄は金城次郎・・・・・。

壺裡之春 棟方志功画
紙本彩色額装 誂布タトウ+黄袋 
全体サイズ:縦470*横510 作品サイズ:縦355*横385



棟方志功が出品した作品を初めて観た浜田庄司と柳宗悦は、すぐに河井寛次郎に手紙で「バケモノが出た」と知らせたそうです。



駆けつけた河井寛次郎との出会いが棟方志功と河井寛次郎の親交の始まりのようです。



互いに感化し合いながら、尊敬の念を深め、河井寛次郎は棟方志功のもっともよき理解者であったようです。



河井寛次郎の訃報が届いた時に棟方志功は大いに嘆き、部屋中に河井寛次郎の作品を所狭しと並べたそうです。



単なる日本民芸と侮るなかれですね。この時代に輩出された棟方志功、芹沢圭介、浜田庄司、バーナードリーチ、金城次郎の作品は世界に冠たる芸術性に溢れています。



単なる日本だけの民芸運動ではないという認識が日本人には欠けているように思います。



浮世絵から続く版画の新たな展開、仏教美術からの思想展開、日本古来の形や釉薬の展開、それらが長い鍛錬を経て作品として形成されてきたと言えるのでしょう。今どきの前衛と称される鍛錬のない陶芸家や画家は足元にも及ばないものです。

 

古い作品を過大評価するわけではないのですが、鍛錬のないところ、ライバルの刺激のない鍛錬には成功はないというのが私の信条です。







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