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野鼠 郷倉千靭筆 その4

展示室は秋の気配の合う作品に展示しています。

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本日紹介する作品は郷倉千靭の作品ですが、郷倉千靭という画家を知ったのは、30歳の頃に母の実家である叔父のところを5月の連休に訪問した際に、床の間に掛けられていた作品である「鮎」を描いた作品を観た時からだと思います。

野鼠 郷倉千靭筆 その4
絹本着色軸装 軸先象牙 共箱
全体サイズ:縦2320*横620  画サイズ:縦1390*横420

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今でもその作品は母の実家で所蔵しているのだろうか? 

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本作品は義父からの遺産相続で資金調達のために家内の実家の畑を手放すにあたり、畑のネズミや野菜、昆虫の思い出にと購入した作品です。

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畑では落花生を掘り出しと野鼠に食われていることもしばしば・・。家内曰く「畑が無くなり、懐かしくなったら床に掛けるかもね。」だそうです。

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郷倉千靭の画歴は下記のとおりです。

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郷倉千靭:明治25年(1892)~昭和50年(1975)富山県射水郡に生れ、東京で没。本名は与作。

大正2年東京美術学校を卒業。寺崎広業に指導を受けた。後期印象派、とくにセザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンに傾倒し、大正5年渡米。

13年日本美術院同人に推挙。自然の一隅に目を向けた清新な自然観照が注目された。

昭和7年帝国美術学校教授、同11年多摩造形芸術専門学校教授、また画塾草樹社を率いた。

昭和35年日本芸術院賞を受賞。翌36年インドへ渡り、仏教美術を研究した。

昭和47年日本芸術院会員。堅固な写実を基盤にした緻密な画風で多くの作品を描いた。代表作は「山霧」

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箱書きには「昭和7年 初夏」と記されており、郷倉千靭が昭和7年帝国美術学校教授に就任したばかりの頃の作と思われます。

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40歳代前半の油の乗り切った頃の作ですね。

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鼠は大黒様のお使いですから、本作品は大切にしていこうと思っています。飾る日本画の作品に重要なのは季節感とその作品への思い出なのでしょう。

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