Quantcast
Channel: 夜噺骨董談義
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2932

一服 倉田松涛筆 その3

$
0
0
今週の「なんでも鑑定団」は結構面白かったですね。当ブログにも登場した原羊遊斉(現在は非公開)、西山翠嶂筆、円山応挙(当ブログでは「伝」)、斉白石などはお馴染みの作品群です。とくに興味深かったのは原羊遊斉(現在は非公開)の印籠・・。
これは後日として西山翠嶂の作品は意外と評価が高いものですね。

さて本日は「なんでも鑑定団」にも出品されたことのある倉田松涛の作品です。

本作品は無銘ですが、倉田松涛の作品に相違ないようです。まとめて倉田松涛の作品を購入した時のひとつです。今となってはそのような掘り出し物はそうはないようです。

倉田松涛の作品は「なんでも鑑定団」に出品してからなかなか市場に出回らないようです。数万しかしない作品に20万などという値をつけるからですね。

そんな値段で売れるはずもない・・、そのよう値段で売れるなら私もひと財産・・、とっくに売っぱらっています

翁の一服図 倉田松涛筆
紙本水墨淡彩 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦2020*横540 画サイズ:縦1310*横360




秋田県出身の画家ということで本ブログにも何度か投稿しています。「その3」となっていますが、当方の整理NOであって、すでに10作品ほど投稿しています。



名前を知っている人は数少なく、まだまだマイナーな画家です。




評価は少しずつ上がってきているように思いますが・・。マイナーな割に値段が高い でも数万円から数千円のものです。



巻き止めに大正10年(1921年)と記されており、倉田松涛が56歳以前「の作品と推察される。巻き止めに記されている佐藤氏という方は倉田松涛とおそらく親交があったようであり、無落款でありながら倉田松涛の作品であると断定できます。



*********************************

倉田松濤:明治〜大正期の日本画家。慶応3年(1867)生〜昭和3年(1928)歿。秋田県出身。巽画会・日本美術協会会員。

幼い時から平福穂庵に師事。特異な画家といわれ、匂いたつような濃厚な筆で一種異様な宗教画(仏画)をのこした。少年時代から各地を転々とし、大正期初の頃には東京牛込に住んだ。この頃より尾崎紅葉らと親交を深め、帝展にも数回入選し世評を高くした。

宗教画の他に花鳥も得意とし、俳画にも関心が高く「俳画帳」などの著作もある。豪放磊落な性格でしられ、酒を好み、死の床に臨んだ際にも鼻歌交じりで一句を作ったという逸話もある。落款「百三談画房」、雅号は「百三談主人」など。

*********************************

ま〜、のんびりいこうや・・という作品ですね

前はいた倉田松涛のファン(蒐集家)・・、今でもいるのかしら???



Viewing all articles
Browse latest Browse all 2932

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>