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Channel: 夜噺骨董談義
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老松図 その2 平福百穂筆 大正年間

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九州、四国、広島と日帰りで出張が続き 先週の最後はは仙台へ・・。さすがに札幌は取りやめましたが、どうも平常時に近い状態に乗り物は混んできています。細心のコロナ予防を心がける必要がありそうです。

平福百穂が松を描いた作品は本ブログで幾点になったのだろうか? 工藝品の疑いのあるものまで含めると5点は超えているのは確かでしょう。観る作品を増やしていくと自然にこちらも観る眼が肥えてっくるものです。本作品は共箱も無く打ち捨てられているようなお値段で入手したものですが、当方では肉筆で真作と判断できる作品と思っています。

老松図 その2 平福百穂筆 大正年間
紙本水墨淡彩軸装 軸先 誂箱
全体サイズ:横420*縦1900 画サイズ:横328*縦1275

 

おそらく依頼されて席画のように運筆がはやく描かれた作品でしょう。



思い切った筆の運びと滲みが作品により一層の深みを持たせています。



改装したのかも知れませんし、あまりの筆の運びと水分の多さかで紙が破けた後もあります。



下部には板のような下地のもとで描いていないせいで、段差と跡があります。このようなことは贋作ではないことでしょう。



印影には多少違いはあるように感じられますが、許容範囲ですね。印影にこだわりすぎる方が多いですが、あくまでも作品の出来の本質で見抜かないといけないと思います。印影の頼りすぎる人は決して眼力のある方ではないと当方では考えています。

さてこの表具・・、なんとも安っぽい。いかにすべきや・・・・


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