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謎の書 三行書 「海の烈風」 伝西郷南洲筆 その5

2年ぶりの訪問となる男の隠れ家ですので、仏壇の次は神棚の整理・・。

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しめ縄の交換は12月30日前に済ませました。

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初詣にてお札を購入・・。

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そうしてようやく苦しい時の神頼み・・・・。

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本日の作品はちょっとした遊び心からの入手です。保管箱も無く、表具は一度改装した様子があり、昭和初期の改装かな? 書の出来が良さそうなので入手してみました。むろん西郷南洲かもしれないという下心もありましたが・・。

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ともかく大きな書です。印章もでかい・・。

謎の書 三行書 「海の烈風」 伝西郷南洲筆 その5
紙本水墨軸装 軸先木製 誂箱
全体サイズ:縦2253*横1088 画サイズ:縦1755*横927

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まずは印刷か否か? まず印刷ではなさそうです。
次に紙質ですが、基本的にパルプ紙のような近代的な紙質は模倣品か印刷の可能性があります。本作品は他の当方の所蔵作品は明らかに楮紙であるのに比して、ちょっと紙質がすべすべしている感じがします。

楮紙:こうぞがみ・穀紙(こくし/かじかみ))とは、楮の樹皮繊維を原料として漉いた紙のこと。 麻紙や斐紙に比べて美しさには劣るとされているが、丈夫であったために重要な公文書や経典・書籍など長期間の保存を要する文書の用紙として用いられて、長く和紙の代表的な存在とされてきた。
明治以後には三椏紙とともに日本の和紙の生産の主力となったが、第二次世界大戦後の和紙の衰退とともに生産量は減産しています。

「引首印(または「冠帽印」・「関防印」)」は「貴天生」(白文朱二重長方印)が押印されています。「貴天生」は西郷隆盛の最晩年の明治8年5月頃から押印されていますが、その印章とは別の大型の印章のようで、当方の少ない手元資料では確認できていません。

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落款の部分には白文朱方印「藤隆盛印」と朱文白方印「南洲」の累印が押印されていますが、似た印章は明治7年後半から押印されているものですが、こちらもわずかに違う角ばった部分がある印章で、大きさもかなり大きな印章となっておりますが、こちらも当方の少ない手元資料では確認できていません。

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さて漢詩の意味ですが、七言絶句で当方で解読できる部分では「海野烈風□未平 奴今塵□海東兵 可憐三□□□視 □□□□□□ 餘安下□年 南洲 押印」とありますが難解です。とりあえず「海の烈風」と仮題としています。 推測するに僧月照と関連する漢詩もしれませんが、残念ながら真作と判断するには無理のある作品かもしれませんね。

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なにごとも勉強ですので、今少し調べてみます。


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