明末呉須赤絵の作品は市場やインターネットオークション上に数多くあります。日本で作られた犬山焼などの倣った作品や清朝に入ってからの作品を混同しなければ、贋作はほとんどない作品群です。
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その明末呉須赤絵の中でも青の釉薬を絵付けをした作品は意外に少ないようです。とくに輪線以外は赤を一切使わないで青だけの絵付けは絵の出来もよく珍重されているようです。
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本日はその「明末呉須青絵」と称する作品の5寸皿の紹介です。
明末呉須青絵 仙人図五寸皿 一部補修跡 誂箱入全体サイズ:口径160*高台径*高さ40
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下記は入手時ですが、一応洗ってあります。上記の写真は金繕いを当方で修正しています。
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そもそも呉須(呉州)赤絵とは明時代末期を中心に福建省南部の漳州窯で焼成された色絵磁器です。その様式は景徳鎮民窯の系譜を引いており、そこから展開されたものと捉えられています。基本的に染付は下地に用いられず、乳白色の失透釉が内外に厚く施されています。上絵付けは赤色を基調に緑や青色が加えられ、自由放胆で荒々しいまでの伸び伸びとした描写は一種の風格さえ感じられると評価されています。
鉄分が強い粒子の大きな砂を匣鉢の中に敷いて器物を焼成していた為、底部には砂が付着しているものも多いです(砂付高台)。主に東南アジアへ輸出され、中国よりも日本、南洋、欧米等に伝世しています。中でも呉須赤絵を好んで珍重したのは日本であり、特に茶人間で愛玩されてきました。
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呉須赤絵と称されるようにその大半は赤絵が主体ですが、一部に青絵のものがあります。印手のように決まりきったデザインの大皿ではなく、仙人図を描いたようなのびやかな図柄の作品が評価が高いですね。
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とくに青絵の作品は数が少なく、また図柄や器形が完品な作品はますます少ないようです。本作品は五寸皿で補修跡があるものの素晴らしい出来で好きな作品のひとつですね。
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口縁に虫喰いがないなど清朝に入ってからの作かもしれませんが、絵付けが面白いことがこの作品群にとっての肝ですね。
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絵付けの面白くない作品は価値が極端に低いのは、明末呉須の作品群の共通事項です。
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描いている鳥にしても魚や兎にしてもユニークさが作品の出来において生命線です。
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草花も単調ではないことが肝要です。
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市場には数多くの呉須赤絵の作品がありますが、厳選して蒐集しないと大きな作品が多いために場所だけとるガラクタだらけの蒐集になりかねません。
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本作品は補修跡があるのが難点ですが、このような五寸皿で青絵の秀作は珍しいと思います。
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ともかく絵柄のいいものを選びたいものです。補修跡が多少あっても絵柄が評価のポイントですね。
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本ブログには他にも中皿程度では下記の作品などが紹介されています。
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中皿では単に草花を描いた作品は星の数ほどあるのですが、絵柄に優秀な作品は少ないようです。これは尺皿についても同様でよくある単に龍を描いたような作品は数が限りなくあるので、絵柄の面白いものを蒐集対象としたほうがいいでしょう。
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下記の獅子を描いた青絵の作品もよく見かけます。
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いずれにしても構図や絵がのびのびとして、ユニークな作が佳作とされます。
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この作品は普段使いにしたいのですが、意外に数が少ないのでちょっと躊躇しますね。
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最近凝っているのが、作品の箱へのカバー・・。鳩居堂や家に古くからあった和紙で誂えていますが、今までの蒐集作品すべてには無理・・・・。
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その明末呉須赤絵の中でも青の釉薬を絵付けをした作品は意外に少ないようです。とくに輪線以外は赤を一切使わないで青だけの絵付けは絵の出来もよく珍重されているようです。
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本日はその「明末呉須青絵」と称する作品の5寸皿の紹介です。
明末呉須青絵 仙人図五寸皿 一部補修跡 誂箱入全体サイズ:口径160*高台径*高さ40
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下記は入手時ですが、一応洗ってあります。上記の写真は金繕いを当方で修正しています。
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そもそも呉須(呉州)赤絵とは明時代末期を中心に福建省南部の漳州窯で焼成された色絵磁器です。その様式は景徳鎮民窯の系譜を引いており、そこから展開されたものと捉えられています。基本的に染付は下地に用いられず、乳白色の失透釉が内外に厚く施されています。上絵付けは赤色を基調に緑や青色が加えられ、自由放胆で荒々しいまでの伸び伸びとした描写は一種の風格さえ感じられると評価されています。
鉄分が強い粒子の大きな砂を匣鉢の中に敷いて器物を焼成していた為、底部には砂が付着しているものも多いです(砂付高台)。主に東南アジアへ輸出され、中国よりも日本、南洋、欧米等に伝世しています。中でも呉須赤絵を好んで珍重したのは日本であり、特に茶人間で愛玩されてきました。
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呉須赤絵と称されるようにその大半は赤絵が主体ですが、一部に青絵のものがあります。印手のように決まりきったデザインの大皿ではなく、仙人図を描いたようなのびやかな図柄の作品が評価が高いですね。
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とくに青絵の作品は数が少なく、また図柄や器形が完品な作品はますます少ないようです。本作品は五寸皿で補修跡があるものの素晴らしい出来で好きな作品のひとつですね。
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口縁に虫喰いがないなど清朝に入ってからの作かもしれませんが、絵付けが面白いことがこの作品群にとっての肝ですね。
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絵付けの面白くない作品は価値が極端に低いのは、明末呉須の作品群の共通事項です。
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描いている鳥にしても魚や兎にしてもユニークさが作品の出来において生命線です。
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草花も単調ではないことが肝要です。
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市場には数多くの呉須赤絵の作品がありますが、厳選して蒐集しないと大きな作品が多いために場所だけとるガラクタだらけの蒐集になりかねません。
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本作品は補修跡があるのが難点ですが、このような五寸皿で青絵の秀作は珍しいと思います。
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ともかく絵柄のいいものを選びたいものです。補修跡が多少あっても絵柄が評価のポイントですね。
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中皿では単に草花を描いた作品は星の数ほどあるのですが、絵柄に優秀な作品は少ないようです。これは尺皿についても同様でよくある単に龍を描いたような作品は数が限りなくあるので、絵柄の面白いものを蒐集対象としたほうがいいでしょう。
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下記の獅子を描いた青絵の作品もよく見かけます。
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いずれにしても構図や絵がのびのびとして、ユニークな作が佳作とされます。
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この作品は普段使いにしたいのですが、意外に数が少ないのでちょっと躊躇しますね。
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最近凝っているのが、作品の箱へのカバー・・。鳩居堂や家に古くからあった和紙で誂えていますが、今までの蒐集作品すべてには無理・・・・。