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Channel: 夜噺骨董談義
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人物図衝立 篁牛人筆 その7

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本日は篁牛人の大きな作品の紹介で、衝立になっている作品です。


画風からは戦後まもなく渇筆の作品を描き始めた頃の作と推定されます。
太公望図衝立 篁牛人筆紙本水墨衝立 衝立サイズ:幅1197*奥行422*高さ1193 画サイズ:横918*縦845

篁牛人が生まれ、活動した富山市からの入手です。大きな作品で見ごたえのある立派な衝立ですね。

ほとんど傷などの痛みはありませんし、作品にもヤケなどもありません。

描いたのはおそらく「太公望」・・。頭上にはうっすらと月が描かれています。

昭和40年代に放浪の末に再度描き始めた渇筆の作品に比してややおとなしい感じします。


このような推測も自分で蒐集して手元に作品があるから解ってくることです。

越前和紙のようです。戦後まもない頃に突然描き始めた篁牛人の渇筆の作品は、越前和紙に墨をこすりつけるように塗って濃淡のグラデーションをつけ、それによって特有の量感や質感を生み出す画法ですが、古くは江戸後期の南画家である浦上玉堂が描いた代赭をこするつけるように塗りこめる技法に先例が認められています。しかし、篁牛人はこの渇筆の技法のヒントは小杉放菴の水墨技法に倣ったとされています。

下写真左が作品中に押印された印章です。下写真右は画集からの資料による印章です。
 
衝立に使用している木材はなにでしょうか?


絵は木枠に溝があり、簡単にケンドン式に嵌め込まれるようになっています。

絵だけ額装にすることも考えましたが、やはり衝立にして遺そうと思っています。絵の保護がないのでアクリル板を誂えるなど取り付け方法を神田の草土舎と協議しています。


屏風なら保存箱を桐で作ったりすることもありますが、如何せん衝立ではどうするかなど・・。
最終的に神田の草土舎さんと相談の上、下記のような誂えとなりました。


正面にはアクリル板を化粧にて取り付け、裏面には全面に布板貼り、黄袋と布タトウにて足に紐をかけてウンパン可能にしておきました。


アクリル板に納まりにはだいぶ苦労されたようです。


足回りには布タトウでも苦労したようです。


衝立は後ろも見えるので、納まりには当方からダメ出しも・・・。


ようやく安心して飾れるようになりました。


子供らがチャンバラで走り回っても多少は安心してみていられますし、これで長らく痛みもなく遺ってきた作品を将来に引き渡せます。


*上の作品は寺崎廣業の作品です。






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