改装工事は中盤戦。トイレの廻り縁、巾木の取付から再開です。
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階段廻りは塗装が未了・・。
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いよいよ本丸のリビングの工事開始・・。
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まずは天井解体のため養生を始めており、食堂とリビングは移動・・・。
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さて本日は久方ぶりに源内焼の作品の紹介です。長らくに亘って蒐集してきた源内焼ですが、ほぼ地図の大皿以外は蒐集できたようです。地図皿意外にはまだいくつかの型の出来の良い作品が蒐集対象としてありますが、傷の多い作品や型の抜けの悪い作品は蒐集対象からは除外しています。
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源内焼 その135 二彩(白釉)楼閣文丸小皿五枚揃補修跡有 誂箱入作品サイズ:口径107**高さ12
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源内焼の蒐集で注意を要するのは再興源内焼や源内焼の亜流の作品があることです。基本的にこれらは蒐集対象から除外しなくてはいけません。
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さて、本来源内焼は使用目的より鑑賞目的の作品ですので、揃いの器は意外に少ないものです。
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ただし注文があったのでしょう。小皿から中皿に揃いの作品があります。実際に使われたこともあるのでしょうから、完品で遺っている作品は少ないものです。
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この作品は上記の写真らのように傷もあり、汚れもありますが、補修や洗浄のやりがいのある作品と思い入手しました。
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はたさてその結果や如何・・。軽くクレンザーをつけて歯ブラシで汚れを落とした状態が下記の写真右です。洗う前が下記の写真の左です。
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口縁の細かい陽刻がきれいになりました。これがこの作品の見どころ故、汚れをきちんと落とすときれいになるのが源内焼のおもしろいところです。これは源内焼が楽焼のように低温度の焼成、吸水率が高いことによって汚れやすいことによります。保管用の箱に入っていない源内焼の作品は蔵の埃で汚くなるものです。
*下記の写真は5枚ともに洗った後の撮影です。
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陽刻部分が擦れている作品はこうはなりません。あくまでも自然についてきた埃のような汚れは落ちます。
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**裏面に墨で書かれている「卜一反田」はなにかの屋号か・・。
吸水率が高いので釉薬が剥離した部分から痛んできますので、気になる釉薬の剥離は金繕いしておきましょう。
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この程度の金繕いは自分でできると便利ですね。
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最近は源内焼の展覧会が少ないようですが、下記の展覧会が平成16年に催されたようです。
大阪市立東洋陶磁美術館:福岡市美術館との共催で、五島美術館の企画協力のもと「源内焼-平賀源内のまなざし-」展を開催。(平成16年3月6日(土)~4月6日(火))
本展覧会では、長年に渡って厳選収集した個人コレクションを含む作品約百点を展示し、中国明代の華南三彩やそれに影響を受けたと考えられる京焼の作品を通して「源内焼」の概要を紹介し、さらに中国唐・遼三彩や日本の奈良三彩などとも対比させながら「源内焼」との関係を模索する展覧会でした。
■主な展示品・三彩万国地図(ユーラシア・アフリカ大陸)皿 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 大阪・南蛮文化館蔵・二彩万国地図(ユーラシア・アフリカ大陸)皿 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 大阪府教育委員会蔵・三彩万国地図(アメリカ大陸)皿 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 個人蔵・三彩日本地図脚付角鉢 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 個人蔵など![]()
上記展覧会の上等な作品でなくても、本作品のような小さな作品でも源内焼は結構楽しめます。
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いつもどおり箱を誂えておきました。
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揃いの器はなんとはなしに気持ちがいいものです。

階段廻りは塗装が未了・・。

いよいよ本丸のリビングの工事開始・・。

まずは天井解体のため養生を始めており、食堂とリビングは移動・・・。

さて本日は久方ぶりに源内焼の作品の紹介です。長らくに亘って蒐集してきた源内焼ですが、ほぼ地図の大皿以外は蒐集できたようです。地図皿意外にはまだいくつかの型の出来の良い作品が蒐集対象としてありますが、傷の多い作品や型の抜けの悪い作品は蒐集対象からは除外しています。

源内焼 その135 二彩(白釉)楼閣文丸小皿五枚揃補修跡有 誂箱入作品サイズ:口径107**高さ12

源内焼の蒐集で注意を要するのは再興源内焼や源内焼の亜流の作品があることです。基本的にこれらは蒐集対象から除外しなくてはいけません。

さて、本来源内焼は使用目的より鑑賞目的の作品ですので、揃いの器は意外に少ないものです。

ただし注文があったのでしょう。小皿から中皿に揃いの作品があります。実際に使われたこともあるのでしょうから、完品で遺っている作品は少ないものです。

この作品は上記の写真らのように傷もあり、汚れもありますが、補修や洗浄のやりがいのある作品と思い入手しました。

はたさてその結果や如何・・。軽くクレンザーをつけて歯ブラシで汚れを落とした状態が下記の写真右です。洗う前が下記の写真の左です。

口縁の細かい陽刻がきれいになりました。これがこの作品の見どころ故、汚れをきちんと落とすときれいになるのが源内焼のおもしろいところです。これは源内焼が楽焼のように低温度の焼成、吸水率が高いことによって汚れやすいことによります。保管用の箱に入っていない源内焼の作品は蔵の埃で汚くなるものです。
*下記の写真は5枚ともに洗った後の撮影です。

陽刻部分が擦れている作品はこうはなりません。あくまでも自然についてきた埃のような汚れは落ちます。

**裏面に墨で書かれている「卜一反田」はなにかの屋号か・・。
吸水率が高いので釉薬が剥離した部分から痛んできますので、気になる釉薬の剥離は金繕いしておきましょう。

この程度の金繕いは自分でできると便利ですね。

最近は源内焼の展覧会が少ないようですが、下記の展覧会が平成16年に催されたようです。
大阪市立東洋陶磁美術館:福岡市美術館との共催で、五島美術館の企画協力のもと「源内焼-平賀源内のまなざし-」展を開催。(平成16年3月6日(土)~4月6日(火))
本展覧会では、長年に渡って厳選収集した個人コレクションを含む作品約百点を展示し、中国明代の華南三彩やそれに影響を受けたと考えられる京焼の作品を通して「源内焼」の概要を紹介し、さらに中国唐・遼三彩や日本の奈良三彩などとも対比させながら「源内焼」との関係を模索する展覧会でした。
■主な展示品・三彩万国地図(ユーラシア・アフリカ大陸)皿 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 大阪・南蛮文化館蔵・二彩万国地図(ユーラシア・アフリカ大陸)皿 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 大阪府教育委員会蔵・三彩万国地図(アメリカ大陸)皿 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 個人蔵・三彩日本地図脚付角鉢 江戸時代18世紀後半19世紀中頃 個人蔵など

上記展覧会の上等な作品でなくても、本作品のような小さな作品でも源内焼は結構楽しめます。

いつもどおり箱を誂えておきました。

揃いの器はなんとはなしに気持ちがいいものです。