作品を鑑賞しながら、遺すべきと判断して作品で改装が必要な作品は徐々に改装しています。
早春 平福百穂筆 大正10年(1921年)頃絹本水墨淡彩軸装 軸先欠損 共箱 全体サイズ:縦1350*横655 画サイズ:縦390*横510軸先欠損・表具剥離など改装の必要あり
下記の写真は改装する前の状態です。軸先もなく、表具が剥離し始めていかにも貧相だと作品自体も贋作に見えてくるものです。
![]()
平福百穂のこの構図は色紙や掛け軸の工芸品がかなり出回っていて、肉筆の真作は非常に貴重な作品です。
![]()
このような作品を遺せるようにメンテするのはコレクターの役目です。
![]()
またこの作品に似合った表具をするのも重要な役割です。
![]()
![]()
![]()
落款などから大正時代に描いた作と推定されます。
![]()
この手の作品は印刷か否かも大事な判定要素ですのでお忘れないようにしてください。工芸品委には「平福一郎識」などという所定鑑定人のややこしい箱もあります。この場合は複写としての「識」ですが、それを鑑定箱と称しているヤフーオークションにての出品作品が多々あります。
![]()
表具はそれなりに・・・。一流の表具師はお値段も一流・・。当方は気の利いた腕の良い良心的な表具師さんに依頼しています。
![]()
表具や染み抜きに数十万かかるというのは、表具師の暴利以外のなにものでもありません。。
![]()
日本画の蒐集する際は良心的で腕の良い表具師さんを探しましょう。
![]()
表具が終わると最低限の誂えにて保管します。表具したら共箱のある作品には紙タトウくらいは誂えたいものです。
![]()
題の書体、落款や印章の調査した内容は掛け軸の箱に保管しおきますが、同時に電子データとしていつでもスマホやiPadで見れるようにしておきましょう。
![]()
骨董店で印譜の本を開くなどという非常識な行為をしなくても済みます。
![]()
次のこのたび改装した作品は島成園の作品です。この作品は落款に「成園女」とあることから、島成園が清楚な美人画を描いていた頃の初期の作と思われます。妖艶な作品とは違い、これはこれで貴重な作品となります。
![]()
上記の写真は改装前のもので、美人画は汚れた表具や痛んだ状態では興ざめするので、この度改装しています。
美人図 島成園筆 大正5年頃絹本着色軸装 軸先木製朱塗 合箱入全体サイズ:縦1925*横660 画サイズ:縦1140*横510改装後のサイズ 全体サイズ:縦1934*横658 画サイズ:縦1128*横509*2022年10月 改装(美人図表具)30,000円 上箱+多当紙新調 5,000円
![]()
美人画の表具にはいくつかパターン化された表具材があるものです。
![]()
顔の部分の胡粉は表具改装前から剥落がありましたが、今回はそのままとしました。
![]()
画風が変化し、妖艶で濃厚な女性美を描くようになっていきますが、若い頃はひたすら清楚な女性を描いたとされます。
![]()
まだ顔の表現などは未熟な点がありますが、着物の表現などには才能がすでに発揮されています。
![]()
まだ鑑賞に堪え得る状態・・・。
![]()
表具はきれいになされています。
![]()
このような美人画はあるようでない・・。
![]()
落款からすると大正6年頃、30歳前の頃の作品だろうと推察されます。
![]()
早春 平福百穂筆 大正10年(1921年)頃絹本水墨淡彩軸装 軸先欠損 共箱 全体サイズ:縦1350*横655 画サイズ:縦390*横510軸先欠損・表具剥離など改装の必要あり
下記の写真は改装する前の状態です。軸先もなく、表具が剥離し始めていかにも貧相だと作品自体も贋作に見えてくるものです。

平福百穂のこの構図は色紙や掛け軸の工芸品がかなり出回っていて、肉筆の真作は非常に貴重な作品です。

このような作品を遺せるようにメンテするのはコレクターの役目です。

またこの作品に似合った表具をするのも重要な役割です。



落款などから大正時代に描いた作と推定されます。

この手の作品は印刷か否かも大事な判定要素ですのでお忘れないようにしてください。工芸品委には「平福一郎識」などという所定鑑定人のややこしい箱もあります。この場合は複写としての「識」ですが、それを鑑定箱と称しているヤフーオークションにての出品作品が多々あります。

表具はそれなりに・・・。一流の表具師はお値段も一流・・。当方は気の利いた腕の良い良心的な表具師さんに依頼しています。

表具や染み抜きに数十万かかるというのは、表具師の暴利以外のなにものでもありません。。

日本画の蒐集する際は良心的で腕の良い表具師さんを探しましょう。

表具が終わると最低限の誂えにて保管します。表具したら共箱のある作品には紙タトウくらいは誂えたいものです。


題の書体、落款や印章の調査した内容は掛け軸の箱に保管しおきますが、同時に電子データとしていつでもスマホやiPadで見れるようにしておきましょう。


骨董店で印譜の本を開くなどという非常識な行為をしなくても済みます。

次のこのたび改装した作品は島成園の作品です。この作品は落款に「成園女」とあることから、島成園が清楚な美人画を描いていた頃の初期の作と思われます。妖艶な作品とは違い、これはこれで貴重な作品となります。

上記の写真は改装前のもので、美人画は汚れた表具や痛んだ状態では興ざめするので、この度改装しています。
美人図 島成園筆 大正5年頃絹本着色軸装 軸先木製朱塗 合箱入全体サイズ:縦1925*横660 画サイズ:縦1140*横510改装後のサイズ 全体サイズ:縦1934*横658 画サイズ:縦1128*横509*2022年10月 改装(美人図表具)30,000円 上箱+多当紙新調 5,000円


美人画の表具にはいくつかパターン化された表具材があるものです。

顔の部分の胡粉は表具改装前から剥落がありましたが、今回はそのままとしました。

画風が変化し、妖艶で濃厚な女性美を描くようになっていきますが、若い頃はひたすら清楚な女性を描いたとされます。

まだ顔の表現などは未熟な点がありますが、着物の表現などには才能がすでに発揮されています。

まだ鑑賞に堪え得る状態・・・。

表具はきれいになされています。

このような美人画はあるようでない・・。

落款からすると大正6年頃、30歳前の頃の作品だろうと推察されます。
