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お気に入りの茶碗 鼠志野茶碗 加藤孝造作 その1

リビングの天井と壁の張替え工事も佳境を迎えています。天井は檜、壁は杉材を貼り、両方とも無節を選択しています。
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窓の右側の壁にはセキュリテイの器具、インターホン、電話などの設備機器が並び、どういうふうに収めるかがカギとなります。この辺は当方はプロ・・。
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徐々に仕上がりが見えてきました。
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本日紹介する作品は志野焼のお茶碗の作品です。
当方ですでにブログで紹介された志野の作家ものお茶碗では鈴木蔵や荒川豊蔵などがありますが、当方で入手したかった作品に「加藤孝造」の作品がありました。
今回は縁あって入手できましたので紹介いたします。加藤孝造らしい大振りの鼠志野の茶碗です。
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大きさからは男のもののような作品ですが、義母や家内もお気に入りとなり、近日お茶会でやろうということになっています。
お気に入りの茶碗 鼠志野茶碗 加藤孝造作 その1共箱二重塗箱・共布口径125*高さ93*高台径66
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前からいつかは入手したいと考えていた加藤孝造の作品ですが、なかなか出来の良い作品は高嶺(高値)の華でした。志野の出来不出来はその焼き上がりがとされます。志野の釉薬がカラっと焼き上がっていなくてはいけません。
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加藤孝造の陶歴は下記に記述のとおりです。
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加藤孝造:(かとう こうぞう、1935年3月12日 ~ )は、岐阜県土岐郡瑞浪町(現・瑞浪市河戸町)出身の陶芸家。「瀬戸黒」にて人間国宝となっています。多治見市名誉市民。
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岐阜県陶磁器試験場時代
瑞浪町立瑞浪中学校を卒業後、岐阜県立多治見工業高等学校窯業科に進学。ほどなく全国最年少の18歳で日展洋画部に入選し、「天才」と騒がれる。
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高校卒業後、多治見市の岐阜県陶磁器試験場(後に岐阜県セラミックス研究所)に研究生として入所。当時の試験場長は陶芸家の加藤幸兵衛(五代)。
試験場に工芸科ができると、工芸の研究を始める。洋画を続けながら試験場勤務を続けていたが、25歳ころに完全に陶芸一筋の道に入る。その決断の契機となったのが、人間国宝 荒川豊蔵作の志野茶碗との出会いであった。
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17年間の試験場勤務中、実作活動をするだけでなく、主任技師として玉置保夫らを指導している。
その間、1962年、朝日新聞社主催・現代陶芸展課題作部にて三席入賞、日本伝統工芸展にて「志野日帯紋壺」初入選、以後同展に出品し、1966年には同工芸会正会員になっている。1967年、朝日陶芸展にて「鉄釉壺」優秀賞を受賞し、同展評議員になり、1968年の日本伝統工芸展にて「鉄釉花器」優秀賞(朝日賞)受賞し、1969年には第1回東海伝統工芸展最高賞(第一席)を受賞しています。
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独立以後 作陶30年記念まで
1970年には、岐阜県陶磁器試験場を退職して独立する。多治見市の陶房で陶芸作家としての道を歩み始め、荒川豊蔵に師事する。翌年穴窯を築く。
また毎日新聞主催・日本陶芸展に推薦招待出品をし、朝日陶芸展審査員となる。1972年、日本橋の三越本店において個展を開く。同店における個展は以後1988年まで隔年ごとに計9回開催される(1988年の個展は「作陶30年記念展」)。
その間、1973年、可児市に穴窯と登窯二基を築き、1975年には中日国際陶芸展評議員となっている。
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1983年、創設された加藤幸兵衛賞の第1回受賞者、さらに東海伝統工芸展監査員となる。1985年、日本陶磁協会賞と岐阜日々新聞社賞教育文化賞を受賞した。
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1986年、中日国際陶芸展審査員となる。大阪のTWIN21のナショナルタワーとMIDタワーのメインロビーに志野陶壁「漠煌平」と織部陶壁「海潮音」を制作する。気宇壮大な偉容と圧巻の大陶壁に、東大寺の管長を務めた清水公照が「陶巖壁」と命名した。この大作につづく作品陶巖壁13面が、翌年松坂屋本店において「大自然の讃歌――太陽と水と緑 孝造志野・織部陶巖壁展」として展示された。なお、1986年には東濃信用金庫本店ロビーでの志野陶壁「みのり」の制作をも行っている。
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作陶30年記念の後 作陶50年記念まで
1990年、大阪・松下IMPビルのロビーに陶壁「展」を、天皇即位の礼を祝って岐阜県より献上の志野扁壺を制作する。美濃陶芸協会会長になり、岐阜県文化懇話会員に就任する。1991年、現代陶芸の美展(セゾン美術館)に招待出品し、多治見市無形文化財「志野・瀬戸黒」認定保持者となる。1992年、岐阜市葬祭殿ロビーに陶壁「夢」を、多治見市産業文化センター5階ホールに陶壁「清輝」を制作する。1994年、東海テレビ文化賞を受賞し、多治見市役所ロビーに陶壁「濤」を制作する。1995年、瑞浪市立瑞浪小学校ロビーに陶壁「風魂」を制作し、岐阜県重要無形文化財「志野・瀬戸黒」認定保持者となる。1996年、現代日本の陶芸秀作―アジア巡回展に出品する。1997年、社団法人美濃陶芸協会名誉会長に就任する。1998年、中日文化賞を受賞し、岐阜県芸術文化顕彰を受ける。1999年、陶房に古民家を移築し、「風塾」を創設する。
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2002年、日本陶芸展(毎日新聞改組)に招待(以後隔年)される。国際陶磁器フェスティバル・美濃02(陶芸部門)審査員を務める。東京国立近代美術館「昭和の桃山復興展」において豊蔵陶芸についてギャラリートークを行い、丸沼芸術の森にて幽玄の世界「瀬戸黒孝造展」を開催する。
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2003年、第4回織部賞を受賞し、日本伝統工芸展50周年記念「わざの美」展に出品する。岐阜県文化財保護審議会委員および岐阜県現代陶芸美術館協議会会長に就任する。2005年、岐阜県陶磁資料館顧問に就任し、地域文化功労者文部科学大臣表彰を受ける。2007年、紺綬褒章を受章し、ロンドン・大英博物館主催の日本伝統工芸展50年記念「わざの美」展に出品する。2008年、日本橋三越本店にて、作陶50年記念「加藤孝造陶展」を開催する。
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作陶50年以降
2009年、日本陶芸協会賞金賞を受賞する。2010年、「瀬戸黒」 重要無形文化財保持者 (人間国宝)に認定される。
参考作品 瀬戸黒茶碗高 13.0㎝ 口径10.0㎝ 東濃信用金庫蔵
筒形の胴と丸みのある腰をもち凛とした気品にあふれる、独自の雰囲気をもつ茶碗です。高温に熱せられた茶碗を窯の中から引き出して急冷するという、伝統的な手法によって鉄釉を美しい漆黒に発色させています
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2012年、旭日小綬章受章。2013年、多治見市名誉市民に推挙される。とうしん美濃陶芸美術館の2015年5月開館に際して陶壁「連」(つらなり)を制作。美術館の入り口から入って真正面に展示されている。
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鼠志野:志野焼の一形式。素地に鉄化粧したのち模様を掻き落として表わし、長石釉をかけて還元焼成する。模様は白に、鉄化粧地はねずみ色に発色する。

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作品中の栞から本作品は1980年頃(45歳頃)の作か?
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拵えは下記のとおりです。
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茶道具はその収納の仕方もきちんとしておきましょう。
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調べて内容なども記録したものを同封しておきます。
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次の所蔵者に向けてのメッセージとなります。
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本作品が「その1」ということは「その2」がある・・・??? 後日紹介の予定です。
お茶会は後日また・・・。










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