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Channel: 夜噺骨董談義
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花魁図 恋川春政筆 

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表具は再表具されて綺麗になっていますが、再表具に際して本紙は染抜きなどをしなかったようです。絵の具が落ちるのを懸念したからでしょう。

花魁図 恋川春政筆 
紙本着色軸装 軸先螺鈿塗   合箱入
全体サイズ:縦1965*横435 画サイズ:縦1285*横283



歌川春政・・・・知ってる人は少ないでしょうね。本作品は「晩器春政」として売られていましたので余計に解りにくかったかもしれません。

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恋川 春政:(こいかわ はるまさ、生没年不詳)とは、江戸時代後期の浮世絵師。恋川春町の門人といわれる。



北川、恋川、晩器、花月斎、春政などと号す。享和(1801年 - 1804年)から文化(1804年 - 1818年)頃にかけて、主として喜多川歌麿風の肉筆浮世絵の美人画や読本の挿絵などを描いている。文化8年(1811年)刊行の馬田柳浪作の読本『朝顔日記』十冊の挿絵などが知られている。

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古いがゆえに痛みがありますがよく描けています。



当方は浮世絵に詳しくありませんが、よさそうな感じの作品のように思えます。



シミや絵の具の落ちなどが残念な作品です。



鶴の柄の着物が描かれ、表具にも鶴の柄の布が用いられ、吉兆の作品です。



だんだん少なくなっている肉筆浮世絵・・、古い肉筆画にはなかかなお目にかかれなくなりました。




恋川春政の代表的な作品には下記のような作品があります。

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代表作:「美人に猫図」   紙本着色   東京国立博物館所蔵 
    「二美人図」    紙本着色   東京国立博物館所蔵(二作品は下記参照)
    「遊女図」     絹本着色   光記念館所蔵、
    「懐紙を持つ芸妓図」紙本着色   熊本県立美術館所蔵、
    「駕籠の女」    大長判    城西大学水田美術館所蔵

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それらの作品のうちの二作品と比較してみました。まずは本作品の上半身部分と落款の比較です。



「美人に猫図」紙本着色 東京国立博物館所蔵 



「二美人図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵



ところで賛はいったいなんと読むのでしょうか?



歌が添えられているように思われますが・・・。「人も世も 花ぞ根にあり 冬さくら」・・??



冒頭の印章もまた不明・・・。



「直一亭」?? 「芦洲」???



表具は後世の再表具・・・。



さて本作品の氏素性や如何・・・。






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