我が家にあった桐の箪笥・・、インクのこぼした跡が消えなかったですが今回の塗装工事にて手直ししています。欠損していた部分も修理しました。
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幾何学に並べられた桐の木目。母用の洋箪笥に使っていたものです。今では手に入らない品物かと・・・。手直しも骨董の趣味の延長戦。
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さて本日の作品紹介は久方ぶりに源内焼の作品ですが、源内焼と再興源内焼としては非常に珍しい図柄の作品を3作品紹介します。
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最初は見込みの図柄など洒脱な逸品です。ありそうでない源内焼の作品です。
源内焼 その136 三彩唐草文五寸皿補修跡 ニューあり 誂箱入作品サイズ:縦167*横163*底径113*高さ35
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この図柄は珍しく図集にも掲載されていません。
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中央に細いニューがありますが、それ以外は型からの抜けもの良く、保存状態も良いものです。
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ニューは接着剤や漆を浸透させると割れを防ぐことができますね。
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源内焼のよくみかける唐草文様ですが、この文様はなかなか見かけません。おそらく揃いであった作品でしょう。
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使い勝手の良さそうな作品です。
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口縁もしっかりしています。源内焼は口縁が欠けていたり、釉薬が剥がれている作品が多いのですが、本作品はしっかり焼成されており、すきっとした作品です。
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高台もきれいになっています。源内焼は状態のいいもののみが蒐集対象となりますので、きれいなことが第1条件となります。
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漆で傷(ニュー)を当方にて補修しています。ほとんど補修した部分が解らなくなりました。
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源内焼はこの型の抜けが良いものが生命線ですし、江戸期にこのようなデザインがあったことに驚かされます。
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交趾舟貿易により日本にわたってきた交趾焼の本歌に対抗して作られた源内焼は、独特のデザインを平賀源内が考案しました。
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交趾焼の写しものとして日本国内では主に京焼で生産されてきた色絵陶磁器全般の作品がありますが、華やかすぎてどこか日本のわびさび的な感覚から外れています。
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本歌の交趾焼は主に茶の湯の世界で珍重され、香合がとくに尊ばれていました。江戸時代に数寄者の間で作成された香合番付では、交趾の香合がその上位を占めていますね。
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本歌の交趾焼は茶の湯で珍重されるという事で、京都において楽家や永楽善五郎がその写しものを制作した事から九谷焼や日本の京焼でもその写しが作られることとなり、その制作は全国で行われました。本ブログでもありあげている永楽が携わった紀州徳川家の偕楽園焼は紫と浅葱色と呼ばれるトルコブルーを基調にした法花の和製の作風です。また青木木米は交趾の名品を多く残していますが、近年の京焼はそこから思考停止したように、いい作品が作られなくなりました。
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次の作品も意外に珍しい作品です。三彩ではなく黄釉一色での作品です。
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源内焼 その137 黄釉八角対皿小欠け補修跡あり 誂箱入作品サイズ:最大幅168*奥行163~165*高台径77*高さ38~41
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花菱や籠の網の目のような精緻な文様が見込みの中央以外になされていますが、このような口縁の文様は源内焼では7寸皿以下の揃いの器に多い文様です。
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揃いでこのような器で料理が出されたら、今どきの京焼の器など吹き飛んでしまいます。
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ところどころに緑釉薬が付着してます。一緒に使っていたのでしょう。
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本ブログを投稿する前にもうひと作品同じ作品が入手でき、この作品は対となりました。ふたつの作品で入手に要した費用は1万円也。
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並べて見ると緑釉と黄釉の対比がきれいな作品です。
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作品に見合ったデザインにして収納箱に収めています。
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次の作品は江戸期の源内焼の対して明治期の再興源内焼です。一般に出来の悪い作品が多い再興源内焼ですが、中には出来の良い作品もあります。
再興源内焼 三彩花文(八寸)皿 ニューあり 誂箱入作品サイズ:口径236~240*高台径157*高さ36~38五島美術館出版「源内焼」掲載:作品番号117「三彩花文皿」平賀源内先生遺作館企画展「さぬきの源内焼」掲載:作品番号104・105「三彩花文皿」
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見込みの文様がいいですね。この程度のできなら江戸期の源内焼と見違えてしまいそうです。
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源内焼は古九谷、古鍋島焼に比してエキゾチックなデザインが魅力です。
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再興源内焼や近郊の四国で作られた焼き物は下卑た作品が多く、見るべきものは少ないようです。
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デザインが秀逸なことと本作品は口径が24センチと大きめのこともいいですね。
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ちょっと黒っぽい汚れはある程度はきれいに落ちます。
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汚れを落として、傷を漆で補修しています。
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向日葵? 菊?・・・。
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多少見込み部に釉薬の欠損があります。
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やはり本歌の源内焼に比して、型が粗雑でシンプルです。
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裏側はまったく本歌の源内焼と変わりません。
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本作品は源内焼のバイブルともいうべき作品集に掲載されています。
五島美術館出版「源内焼」掲載:作品番号117「三彩花文皿」
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さらには簡易的な作品集に2作品が同時に掲載されています。
平賀源内先生遺作館企画展「さぬきの源内焼」掲載:作品番号104・105「三彩花文皿」
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「鳩渓」という銘が再興源内焼にはある作品が多く、本歌の源内焼と区別されます。よく「鳩渓」=平賀源内=本歌の源内焼とされるのは大きな間違いです。
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当方の源内焼の蒐集作品数は130を超えていますが、まだまだ目にしていない作品が多いようです。
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こちらも作品に見合った色使いの収納箱に仕立ててみました。色紙類はすべて鳩居堂からの調達です。
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さて本日の作品紹介は久方ぶりに源内焼の作品ですが、源内焼と再興源内焼としては非常に珍しい図柄の作品を3作品紹介します。
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最初は見込みの図柄など洒脱な逸品です。ありそうでない源内焼の作品です。
源内焼 その136 三彩唐草文五寸皿補修跡 ニューあり 誂箱入作品サイズ:縦167*横163*底径113*高さ35
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この図柄は珍しく図集にも掲載されていません。
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中央に細いニューがありますが、それ以外は型からの抜けもの良く、保存状態も良いものです。
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ニューは接着剤や漆を浸透させると割れを防ぐことができますね。
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源内焼のよくみかける唐草文様ですが、この文様はなかなか見かけません。おそらく揃いであった作品でしょう。
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使い勝手の良さそうな作品です。
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口縁もしっかりしています。源内焼は口縁が欠けていたり、釉薬が剥がれている作品が多いのですが、本作品はしっかり焼成されており、すきっとした作品です。
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高台もきれいになっています。源内焼は状態のいいもののみが蒐集対象となりますので、きれいなことが第1条件となります。
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漆で傷(ニュー)を当方にて補修しています。ほとんど補修した部分が解らなくなりました。
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源内焼はこの型の抜けが良いものが生命線ですし、江戸期にこのようなデザインがあったことに驚かされます。
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交趾舟貿易により日本にわたってきた交趾焼の本歌に対抗して作られた源内焼は、独特のデザインを平賀源内が考案しました。
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交趾焼の写しものとして日本国内では主に京焼で生産されてきた色絵陶磁器全般の作品がありますが、華やかすぎてどこか日本のわびさび的な感覚から外れています。
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本歌の交趾焼は主に茶の湯の世界で珍重され、香合がとくに尊ばれていました。江戸時代に数寄者の間で作成された香合番付では、交趾の香合がその上位を占めていますね。
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本歌の交趾焼は茶の湯で珍重されるという事で、京都において楽家や永楽善五郎がその写しものを制作した事から九谷焼や日本の京焼でもその写しが作られることとなり、その制作は全国で行われました。本ブログでもありあげている永楽が携わった紀州徳川家の偕楽園焼は紫と浅葱色と呼ばれるトルコブルーを基調にした法花の和製の作風です。また青木木米は交趾の名品を多く残していますが、近年の京焼はそこから思考停止したように、いい作品が作られなくなりました。
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次の作品も意外に珍しい作品です。三彩ではなく黄釉一色での作品です。
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源内焼 その137 黄釉八角対皿小欠け補修跡あり 誂箱入作品サイズ:最大幅168*奥行163~165*高台径77*高さ38~41
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花菱や籠の網の目のような精緻な文様が見込みの中央以外になされていますが、このような口縁の文様は源内焼では7寸皿以下の揃いの器に多い文様です。
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次の作品は江戸期の源内焼の対して明治期の再興源内焼です。一般に出来の悪い作品が多い再興源内焼ですが、中には出来の良い作品もあります。
再興源内焼 三彩花文(八寸)皿 ニューあり 誂箱入作品サイズ:口径236~240*高台径157*高さ36~38五島美術館出版「源内焼」掲載:作品番号117「三彩花文皿」平賀源内先生遺作館企画展「さぬきの源内焼」掲載:作品番号104・105「三彩花文皿」
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源内焼は古九谷、古鍋島焼に比してエキゾチックなデザインが魅力です。
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再興源内焼や近郊の四国で作られた焼き物は下卑た作品が多く、見るべきものは少ないようです。
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向日葵? 菊?・・・。
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多少見込み部に釉薬の欠損があります。
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やはり本歌の源内焼に比して、型が粗雑でシンプルです。
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裏側はまったく本歌の源内焼と変わりません。
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本作品は源内焼のバイブルともいうべき作品集に掲載されています。
五島美術館出版「源内焼」掲載:作品番号117「三彩花文皿」
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さらには簡易的な作品集に2作品が同時に掲載されています。
平賀源内先生遺作館企画展「さぬきの源内焼」掲載:作品番号104・105「三彩花文皿」
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「鳩渓」という銘が再興源内焼にはある作品が多く、本歌の源内焼と区別されます。よく「鳩渓」=平賀源内=本歌の源内焼とされるのは大きな間違いです。
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当方の源内焼の蒐集作品数は130を超えていますが、まだまだ目にしていない作品が多いようです。
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こちらも作品に見合った色使いの収納箱に仕立ててみました。色紙類はすべて鳩居堂からの調達です。