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妙韻 伝棟方志功画 倭絵(色紙) & 双妃の柵 棟方志功画 扇面(リトグラフ?)deno

年末年始の帰省しての取り掛かりは神棚から始まります。
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神棚をきちんとしてない者に福来らず。
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苦しいときの神頼み・・・・。
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さて本日の作品は棟方志功。棟方志功の作品は工芸品や模倣作品(贋作)がたくさんあり、選別は当方のような素人の及ぶ領域ではありません。
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妙韻 伝棟方志功画 倭絵(色紙)紙本彩色額装 誂布タトウ+黄袋 裏書「大塚大兄へ」と記されています 作品サイズ:色紙サイズ
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それでも棟方志功とは郷里が近いこともあり、何度かチャレンジしています。
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賛には「妙韻 昭和26年4月吉日拝筆 押印」とあります。
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1945年(昭和20年)、戦時疎開のため富山県西礪波郡福光町(現南砺市)に移住。1954年(昭和29年)までそこに在住しています。この在住期間には本ブログでも取り上げている篁牛人との接点があったようです。
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題名の「妙韻」は恐らく棟方志功の造語・造作でしょう。棟方志功には「乾坤妙韻図」という代表的な作品もあり、多くの作品に「妙韻」という造語を使っています。
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「妙韻」の意味は「妙韻すなわち妙(たえ)なる韻(音・曲や響き)」という意味でしょう。
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戦後まもないの頃に棟方志功は当方の地方にて作品を売り歩いたようです。叔父から聞いた話では母方の実家には有名な棟方志功 作 「二菩薩釈迦十大弟子」(なんでも鑑定団評価金額:1億円)があったそうです。また最近まで菩薩を描いた彩色の色紙の作品や風景を描いた肉筆の作品がありました。残念ながら今では全て手放しています。
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色紙の裏側には書き付けがありあす。
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本作品は当方の実家に関わる作品の可能性があるかもしれません。下記の印章の左が本作品中の印で、下右の写真の印は参考資料によるものです。
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さて本作品は今までの当方のブログで紹介した作品の中では信憑性は高いほうっと思いますが、最終的な判断は未了です。
棟方志功の作品はかなり市場にあふれていますが、そのほとんどが悪意のある工芸品や模倣作品(贋作)と判断されるものと覚悟する必要があるようです。さらには悪意のない分類としては下記のように分類されるようです。
棟方志功の現在の相場評価と価値
①倭絵(やまとえ):紙に水彩などで描かれた直筆作品です。描き込み具合や色の有無によって評価が変わりますが数十万円~数百万円と幅広いようです。
② 板画:木版画の事です。木を使っているため「版」ではなく「板」の字を使い板画(はんが)と呼んでいました。多くの作品は木版で摺られた後に手彩色で色を付けています。モチーフや手彩色の有無で大きく評価が変わり、数万円の作品もあれば、200~300万円で買取できる作品もあります。価格差が非常に大きいジャンルとされます。
③ リトグラフ:棟方志功の没後に制作された版画作品です。構図はどれも素晴らしいですが希少価値や作品の成り立ちを考慮すると、生前作と比べると落ち着いた価格帯となります。
④ 陶芸:民芸運動とのつながりから焼き物も多く制作していました。志功らしい大胆な絵付けが特徴的です。人物などの具象的なモチーフが描かれていると高評価です。
下記の作品はインターネットオークションへの出品作品で、「木版画 扇面 額装 旧料亭収蔵品」という売込みですが、②の「板画」と思い込ませる③「リトグラフ」の作品のようです。
双妃図 棟方志功画 扇面紙本彩色額装扇面 誂布タトウ+黄袋 額サイズ:縦340*横680 作品サイズ:縦220*横450 
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上述のごとく、構図としてはよくできています。ふたりの妃が相対し描かれ輪廻転生を表現している作品のようです。
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版画に手彩色のようにインターネットオークション上の写真では見えます。
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落款や印章にも画面上では問題がありません。右の落款下、左下の印影も真印とほぼ一致します。当方の素人ではまったく判別がつきかねる作品です。
**落款には「法眼棟方志功真かい(毎の下に水)描」と記されていますが、法眼は法印に次ぐ僧位のことで、法眼の下は法橋位です。実際に昭和36年、嵯峨法輪寺より法橋位、37年に富山日石寺より法眼位を棟方志功は受けており、同年法輪寺より法眼位を再び受けています。
***「真かい(毎の下に水)」は志功の法名です。「かい」は海の同字で、高野山蔵空海筆の国宝、般若心経に「空かい(毎の下に水)」の署名が見られますね。

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このような作品は工芸品や複製とするべき作品を真作とも、工藝とも、模倣作品とも記述せず市場の出回るのでよくよく注意する必要があるようです。


















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