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Channel: 夜噺骨董談義
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鬼萩手平茶碗

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一昨夜は赤坂で気の置けない仲間と麻雀でした。そうまさしく「気の置けない」相手です。

「気の置けない」という意味について

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「気が置けない〜」は「気を使うことなく、気楽につきあえる」という意味です。しかし、しばしば誤用で「油断ができない」という意味にとられることがあります。

 これはまず、「置けない」をどのように解釈するかの違いから来ています。すなわち「置けない」を[可能]ととった場合「気を置くことができない」となり、何となくそこから油断できないというような意味にもとれてしまいます。しかし、この「置けない」は本来[自発]の意味で用いられています。[自発]とは「(特に〜しようとしなくても)〜してしまう」という意味です。したがって「気が置ける」は「(特に気を置こうとしなくても)気を置いてしまう」という意味になります。

 そして「気を置く」という表現の意味がもうひとつのポイントです。これは「油断をする」という意味ではなく「気を使う」という意味です。これと先ほどの[自発]の意味を合わせると、「気が置ける」は「気を使おうとしなくても気を使ってしまう」という意味になります。そしてさらに「気が置けない」はその反対の意味ですから「気を使おうとしなくても気を使ってしまうということがない」ということになります。したがって「気が置けない」は「気楽につきあえる」という意味になるわけです。

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言葉の意味は非常の難しいもので、気軽にブログなど投稿していいものかと思うことがあります。なにしろ時間のない中で書き溜めている原稿ですから、そう一つの原稿はものの10分程度で書きあげています。果たして正しい言葉の引用をしているかどうか不安になることがあります。

本日の作品についても同様で、本作品を鬼萩手という分類にするのがいいのかどうかは私には私には判断できかねています。

鬼萩手平茶碗
箱入
口径135〜145*高台径45*高さ50




「鬼萩手」という表現はいつのころから使われたかは不明ですが、萩焼の釉薬が梅花皮(かいらぎ)状に全体に出て荒々しい状態になったものを指すようです。




萩焼では土に荒砂を入れて作陶し、わら釉薬をかけて酸化で焼成する伝統的作風です。わら釉の荒々しさの風合いが魅力となります。



最近では三輪休雪の作品が有名ですが、三輪休雪の作品は釉薬が白ですが、本作品は枇杷色となっており、井戸茶碗の雰囲気が漂います。



目跡が見込みにもなく作為の強い作行から判断すると、近代になって作られたものと推察されますが、無銘であり詳細は不明です。



梅花皮:堅い粒状の突起のある魚皮のことで、蝶鮫(ちようざめ)の皮といわれるが,アカエイに似た魚の背の皮を言います。刀剣の鞘や柄の装飾に用いていますが、焼き物ではその皮のように釉薬がちぢれている状態のことです。井戸茶碗の見所(みどころ)の一つとして使われます。



フラッシュもよって白く撮影されたり、枇杷色になったりしています。抹茶用のお茶碗というよりは、唐津の平茶碗と同じように食器類として使ったほうが面白いようです。

誰にも相手にされてこなかった半端物、ようこそわがガラクタグループへ

そうそう最近は麻雀の調子は好調です・・誘ってくれる人が一段と少なくなりました



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