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Channel: 夜噺骨董談義
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忘れ去られた画家 舘岡栗山 「朝靄流筏図」

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最近は週末に家内の実家に行くことが多いので、ブログの原稿をまとめる時間がなく、書き溜めた原稿も底を尽いてきました。もう少しまともな文章でとは思うのですが、業務もアフターファイブも忙しくなりつつあります。気ぜわしいこいうときこそ。このような作品を掛けてゆっくりしたいものですね。

本作品もまた今夏に帰省した際に馴染みの骨董店で購入した作品です。舘岡栗山のこの作品は木材業を営んでいた母の実家のある五城目の風景を描いたものとすぐに解りました。ちなみに父も木材業・・・。

手持ちの資金が少なかったのですが、無理をしても購入・・、蒐集とはその場の縁です・

朝靄流筏図 舘岡栗山筆
紙本着色軸装 軸先陶製合箱 
全体サイズ:横557*縦2015 画サイズ:横420*縦1212



舘岡栗山の作品はいくつか所蔵していますが、おそらく秋田の人でも知っている人は数少ないでしょう。



席画のようにさらりと描いた作品が多いのですが、そのような作品に見るべきものは少ないようです。きちんとした作品を蒐集すると面白い画家の一人です。



五城目に居た叔父がたくさんの作品を所蔵していましたが、子息が全部手放してしまわれたようです。



箱書きについてはよく解りません。


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舘岡栗山:本名は館岡豊治。明治30(1899)年9月9日、秋田県南秋田郡馬川村高崎(現在は五城目町)生まれ。秋田師範学校を中退し、京都にて勉学。院展の近藤浩一路に師事。昭和8年、「台温泉」が院展で初入選。安田靭彦の指導を受ける。昭和12年春展、「雨後」が横山大観賞受賞。昭和40年、院展ニ20回入選をはたす。昭和42年、院展特待、無鑑査。秋田県にて日本画研究グループ「新樹社」設立。大正期、俳句雑誌「山彦」を主宰。昭和20年台初め、一日市町(現在は八郎潟町一日市)にて湖畔時報社設立。昭和27年、秋田県文化功労賞受賞。昭和45年、勲五等双光旭日章受賞。昭和53年10月16日死去。81歳。



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「横山大観賞受賞に院展特待、無鑑査」と侮れない画家ですが、ほとんど忘れ去られた画家と言っていいでしょう。郷里でもごくわずかの愛好家がいるのみです。出来、不出来のある画家ですので、よい作品を厳選することも必要です。


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