最近忙しくて、作品の整理をする時間がありません。そこでリメイクした投稿・・・。ちょっとした期間の再公開作品です。
昨日は日帰りで広島でしたが、昼休み時間には頼山陽記念館に皆と一緒に見学しました。館長自ら説明していただきました。時間がなかったのでほんのさわり部分のみ・・・・・
説明によると頼山陽の現在市場に出回っている作品のほぼ100%が贋作とのこと 当ブログでは直接には頼山陽の作品を登校したことはありませんが、下記の作品が頼山陽に関連があります。
平田玉蘊燭坐図 柴田義董筆 伝頼山陽賛
絹本着色軸装 軸先合箱入
全体サイズ:縦1155*横333 画サイズ:縦375*横148
当然のことながら館長さんは平田玉蘊のことはご存知でした。
さて本日の作品の作者の金重陶陽についてはもはや説明不要でしょう。
リメイク再投稿 2010年5月10日掲載より
清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した初めての骨董での大きな買い物でした。
備前 蓮葉盆 金重陶陽造
共箱
344*244*高さ44
20年近く前になろうか、仕事の関係で転勤が多く。盛岡に居た頃、時々立ち寄らせて頂く骨董店が市内にありました。西川さんという御夫婦で経営されている「古陶庵」という名のお店です。
そのお店で本作品を見せて頂き、「なかなか手に入りませんよ」と言われました。サラリーマンの私には非常に高価でしたが、一目で気に入りましたので、思い切って購入した作品です。
当時は作者である金重陶陽氏の名前もろくに知りませんでした。本作品は蓮の葉をモチーフにした盆状の皿で、裏には葉脈を表現し表裏を合致させ彫り込んでいて、縁の焼成は1ミリもないほど驚くほど薄いです。
金重陶陽は茶器で有名ですが、また細工物を得意とし、本作品の品格の高さには驚きました。作品に込められた祈りの念というか、備前にしてこの薄さは触るのさえ恐怖です。金重陶陽の面目躍如たる作品のように思えます。裏には「土、」(39歳~45歳まで使用)の刻銘があり、共箱に収められています。菓子皿として使うといいのでしょうが、破損するのが怖くて、未だに仕舞い込んだままです。
詳細は後日、再撮影後に投稿する機会があったならということにします。これほどの作品は金重陶陽の作品には類を見ないものです。
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金重陶陽:昭和42年没、享年71歳。人間国宝、岡山県出身。備前中興の祖、日本工芸会理事。細工物に長じ、雅味豊な茶陶をものにし、皿の重ね焼きで緋襷をとることにも成功した。しかし、陶陽の最も評価されるべき点は作陶姿勢であり、先祖と土に対する感謝の念、古備前を復興し、備前焼を再興し育て、後世に伝えるという責任感そのものであった。そして、その作陶姿勢を貫き通し、やり遂げたことが後世の人々に「備前の巨星」、「再興の祖」と称えられる真の理由である。
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盛岡の骨董店・・、今はどうしているのでしょうか? 今思うと本物ばかりではなかったようです。中途半端な値段でまがいものを買わされたこともありましたが、今となってはそれも勉強代です。
仕事で勤務した地方都市・・、仙台、山形、盛岡、秋田、八戸、青森、水沢と気持ちの整理もついたので一度ゆっくり散策してみようかと思います。骨董の思い出もすべての街にもありますが、本当にいろんなことがありました。早く自分の自由な時間を持ちたいと思うこの頃です。
昨日は日帰りで広島でしたが、昼休み時間には頼山陽記念館に皆と一緒に見学しました。館長自ら説明していただきました。時間がなかったのでほんのさわり部分のみ・・・・・
説明によると頼山陽の現在市場に出回っている作品のほぼ100%が贋作とのこと 当ブログでは直接には頼山陽の作品を登校したことはありませんが、下記の作品が頼山陽に関連があります。
平田玉蘊燭坐図 柴田義董筆 伝頼山陽賛
絹本着色軸装 軸先合箱入
全体サイズ:縦1155*横333 画サイズ:縦375*横148
当然のことながら館長さんは平田玉蘊のことはご存知でした。
さて本日の作品の作者の金重陶陽についてはもはや説明不要でしょう。
リメイク再投稿 2010年5月10日掲載より
清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した初めての骨董での大きな買い物でした。
備前 蓮葉盆 金重陶陽造
共箱
344*244*高さ44
20年近く前になろうか、仕事の関係で転勤が多く。盛岡に居た頃、時々立ち寄らせて頂く骨董店が市内にありました。西川さんという御夫婦で経営されている「古陶庵」という名のお店です。
そのお店で本作品を見せて頂き、「なかなか手に入りませんよ」と言われました。サラリーマンの私には非常に高価でしたが、一目で気に入りましたので、思い切って購入した作品です。
当時は作者である金重陶陽氏の名前もろくに知りませんでした。本作品は蓮の葉をモチーフにした盆状の皿で、裏には葉脈を表現し表裏を合致させ彫り込んでいて、縁の焼成は1ミリもないほど驚くほど薄いです。
金重陶陽は茶器で有名ですが、また細工物を得意とし、本作品の品格の高さには驚きました。作品に込められた祈りの念というか、備前にしてこの薄さは触るのさえ恐怖です。金重陶陽の面目躍如たる作品のように思えます。裏には「土、」(39歳~45歳まで使用)の刻銘があり、共箱に収められています。菓子皿として使うといいのでしょうが、破損するのが怖くて、未だに仕舞い込んだままです。
詳細は後日、再撮影後に投稿する機会があったならということにします。これほどの作品は金重陶陽の作品には類を見ないものです。
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金重陶陽:昭和42年没、享年71歳。人間国宝、岡山県出身。備前中興の祖、日本工芸会理事。細工物に長じ、雅味豊な茶陶をものにし、皿の重ね焼きで緋襷をとることにも成功した。しかし、陶陽の最も評価されるべき点は作陶姿勢であり、先祖と土に対する感謝の念、古備前を復興し、備前焼を再興し育て、後世に伝えるという責任感そのものであった。そして、その作陶姿勢を貫き通し、やり遂げたことが後世の人々に「備前の巨星」、「再興の祖」と称えられる真の理由である。
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盛岡の骨董店・・、今はどうしているのでしょうか? 今思うと本物ばかりではなかったようです。中途半端な値段でまがいものを買わされたこともありましたが、今となってはそれも勉強代です。
仕事で勤務した地方都市・・、仙台、山形、盛岡、秋田、八戸、青森、水沢と気持ちの整理もついたので一度ゆっくり散策してみようかと思います。骨董の思い出もすべての街にもありますが、本当にいろんなことがありました。早く自分の自由な時間を持ちたいと思うこの頃です。