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Channel: 夜噺骨董談義
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梅花ニ燕 平福百穂筆 その148

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箱もなく打ち捨てれていたような作品。それでも一万くらいで入手した作品・・・。


梅花ニ燕 平福百穂筆 その148紙本水墨淡彩軸装→額装全体サイズ:縦1250*横500 画サイズ:縦365*横480


粗末な紙表具?? 落書きのような円が作品全体にある・・???


よく見ると落書きではなさそうですね。


描いた時と同時に円を描いています。父である平福穂庵から受け継がれた墨の滲みの手法は平福百穂が受けついています。


*円は禅画のような意味合いか?
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*円相(えんそう):禅における書画のひとつで、図形の丸(円形)を一筆で描いたもの。「一円相(いちえんそう)」「円相図(えんそうず)」などとも呼ばれ、悟りや真理、仏性、宇宙全体などを円形で象徴的に表現したものとされますが、その解釈は見る人に任されます。
また、円窓と書いて「己の心をうつす窓」という意味で用いられることもあり、 臨済宗の位牌や塔婆の1番上に書かれることが多い。
また始まりも終わりもなく角に引っ掛かる事もない円の流れ続ける動きは、仏教が教える捕らわれのない心、執着から解放された心を表わしているとされています。
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通常は円を単体で描くことが多く、仏画以外に絵の作品中に描くことはないので、この作品の意図は解りかねるところもありますね。


桜花の描き方はまさしく平福百穂そのものですね。


下記のような落款の書体は明治期から大正の初め頃のもので、印章は小作品にときおりみられるものと同一です。


紙表具は絶妙の取り合わせとなっています。


染み抜きして額装にしようかと考えたのですが、意外に茶掛けによいものかと・・。


掛けられる季節は限定されますが、意外に良さそう・・、落書きなら落書きでもいい、人生には落書きのような時間がたくさんあるもので、小生の蒐集の趣味ももともと人生の落書きのようなもの。

















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