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Channel: 夜噺骨董談義
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真塗 高杯菓子皿十客揃

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先週は最後に関東圏内の現場への挨拶廻りでした。一日、挨拶回り後、大宮で一年の厄落とし・・。



本日の作品・・これは骨董品? ・・ではないようですが、ちょっと出来心で購入しました。茶室を作るのでちょっと家内への手伝い?で、懐石の道具を揃えようかと・・。家内曰く「こんなの使う?」だと

高杯というと仏壇にあげるなが~い足のついた菓子皿・・というイメージですが、実用的には足の短い安定したものがよいでしょうね。貴人用の高杯菓子皿のなが~い足が付いていますが、これは仏や貴人に対する敬う心の現われらしい。仏具としては日常的? すくなくとも我が自宅では常に使っています。

真塗 高杯菓子皿 十客揃
口径112*高さ86 木地漆塗



高杯は干菓子器に向いていますが、客が少人数のときや貴人の場合は、高台がついてたほうがなんとなく品がありそうでいいように思います。下手な蒔絵のあるものより真塗のほうがいいようにも思います。そう、塗物の蒔絵は最近の作ではいいものがなくなりましたね。絵の修行が足りないように思います。柴田是真のように徹底した絵の修行が蒔絵には必要のように思います。



家内曰く「贈答用の作品の需要が少なくなると、塗り物の作品の質が落ちてくる」・・、いろんな意味で贈答品の果たしていた役割が希薄になってきています。その代わりといってはなんですが、故郷納税のようなものの役割が地方の特産には必要になってきています。

先日の首都圏ふるさと会の会合でも「ふるさと納税のキャンペーンはどうなっている・」と聞いたら早速パンフレットを送ってきましたが、その特産品のカタログが非常にお粗末なもの・・。もっと地方の特産品をPRするやりかたを考えたほうがいい。寸法や使い方、同じ品物でも違う工房だと表現が違う 曲げわっぱの弁当箱がいいな~と思うとかたやMMの寸法、かたやmlの容量表示・・、いったいどっちが大きいの???



でもふるさと納税、おおいに利用しましょう。首都圏集中では日本は滅びますよ、地方創生は急務ですが、都会に住む我々にもできることから手をつけましょう。

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高杯(たかつき):椀形や皿形の器に脚がついたものをいいます。 高杯は、元は食物を盛る土器の下に木の輪の台を置いたもので、台も土器にして作り付けにしたものを土高杯といい、後には木製や塗物などになりました。またそれに倣った陶磁もあります。

『貞丈雑記』に「たかつきと云は、食物をもるかはらけの下に、わげ物の輪を置たるを云也。つきと云は杯の字也。土器茶碗などの類を、すべてつきと云也。かわらけの下には輪を置て、杯を高くする故、たかつきといふ也。大草流の書に、式三献の折敷高つき也とあるは、右の土器の下にわげ物を置く事也。今時如此なる物を、木にて作りて高杯と云も、かわらけの下にわげ物の輪を置て、高くしたる形をまなびて作り出したるなり。」とあります。

真塗:黒色の漆(うるし)で塗ること。また、その塗り物

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黒い漆器と赤い漆器・・・使い分けがいまひとつ解りませんね。葬式は黒、結婚式は赤、法事は赤・・・。茶懐石はなんでもありか?



赤い器は黒に赤をのせた根来のような塗が味わいがあっていいですし、木もしっかりとした厚みにあるものがいい。

日本人よ・・、日本古来のいいものを自信をもって使おうではありませんか。故郷を創生はすべては国民の足元にあるような気がします。

それとものづくりこそ日本の心であるのに、ものづくりの基本を忘れているように思います。

モノづくりは創意工夫、個でなく組織で、そして愉しく、モチベーションを昂揚して・・、責任回避、失敗は懲罰主義、下請いじめ、問題の先送り・・・これではものづくりの現場からひヒトがいなくなる。




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