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Channel: 夜噺骨董談義
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雪景山水図 宗重望筆

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先週の日曜日には選挙の帰りに家内に誘われて、近所の長屋門を見てきました。



昔はこの付近は大きなお屋敷がたくさんあったらしい・・。



わりとメンテされているようですが、物置になっているようでした。私ならもっとほかに利用していますが・・。単に古いまま遺すにはなにか違うように思います。



組織も同じですが、いつまでも同じままでは死んで行くのみ。常に変革が、活性化が必要です。文化財とかうしばりの指定の代物は邪魔くさい。

組織もそのまま順調だからといって何もしないとと大きなしっぺ返しがくるものです。しまいにはなぜこうなったんだろうと・・。

本日も九州出身の画家・・、というより対馬藩主の作品です。画技は余技であったらしい。本職は貴族院議員。

雪景山水図 宗重望筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横445*縦1890 画サイズ:横340*縦1175



下村観山が「彼(宗重望)が画を業としたのであれば、玄人はさぞ難儀するであろう。」と語っているほど画の才能に恵まれており、中国に渡航した事のある経験から、中国の風景を描いた山水画を多く残しています。



本作品は雪が沢山降り積もった描写が見事に描かれている作品で、雪の柔らかさを感じる事のできる描写も実に見事です。現在では宗重望(星石)の作品は貴重となっています。



賛には「遊印押印 白晩浮雲□正平 北風□□□□□ □□一松清□眊 □□杉□□□□ 星石仙史 押印」とありますが、ん~、読めないな~



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宗重望 (そう-しげもち):1867-1923 父親は対馬藩の最後の藩主・宗義達。第34代対馬藩主。明治-大正時代の華族。慶応3年7月27日生まれ対馬(つしま)(長崎県)府中藩主宗重正の子。日清(にっしん)戦争の際,対馬義勇団を組織。




明治31年宮内省式部職掌典,37年貴族院議員。伯爵。文人画に造詣が深く東京南画会に所属し、中央南宗画会会長をつとめた経験があるほど、南画に優れた才能を見せていましたが、本業は貴族院議員。得意としたのは山水画で、中国の山々から日本の山々まで多くの作品を残している。大正12年3月26日死去。57歳。号は星石。別号に白雲山樵、小雲山房主人、疎雨亭など。


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家内曰く「この作品、ブログに新たに投稿するの? 前に見た気がする。この構図は・・。」だと。鋭い、この構図は南画ではよくく画題ですね。



実によく描けていて、見ていて飽きがきません。



余技だからこそ描ける境地が南画にはあるという模範のような作品です。大切にしたい一幅です。




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