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Channel: 夜噺骨董談義
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李朝粉引雨漏手小徳利

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今年も28日から郷里に帰省します。どうも大雪らしいです。電話したら「すでに1年分降りましたよ」

本日の作品は、徳利にはちょうどよい大きさと思って購入しました作品です。お酒はあまり強くないのでこの大きさが手ごろ・・。雪見酒で一献・・。これからはお酒を飲む機会も量の少なくなり、器に懲りたい心境です。

伝李朝粉引雨漏手小徳利
合箱
高さ110*胴径100*口径35*高台径67



李朝の粉引雨漏徳利というと徳利の王様と言われています。それだけに貴重でとても手に入る作品ではないので、「伝」としておきましょう。近代の模倣作品??

形はなにか油壷に似ていて、売られている時の説明も「油壺」・・。ただ油壺に使っているような汚れや悪臭はないようです。

出光美術館で見た作品が本ブログに掲載されています。




小説にも題名は忘れましたが、時折登場します。撫で回すように、いとおしみながら、李朝の雨漏り徳利で美味しい酒を味わう・・、雨漏手の徳利は日本酒好きの極致の作品らしい。

夜噺茶会には欠かせないお預け徳利にいいですね。お茶室完成の暁には夜噺茶会を・・。




普通はこんな小汚いものと思うものです。古九谷もしかり、大津絵もしかり、根来塗もしかり・・、打ち捨てられそうなものに美を見い出した日本人の感性は素晴らしいと思いますが、家内曰く「汚いね~」だって・・・

使い始めてそれほど経過しないのに、使うごとに変化していきます。



購入時(最初の写真)と比べると変化の具合がわかります。使った後、乾くとまた少し表情が落ち着きます。これを繰り返して景色ができていきますが、良き景色になるか否かは運。



遠州流の夜噺茶会のDVDを改めて見ましたが、前の宗匠の会話は茶装具を極めて人の会話ですね。通常では知識が・・、というより言葉が理解できないでしょう。最近なってようやく当方も普通に理解できるようになりました。まだまだ上品にとは・・。本作品のようなものか??



基礎知識がついてきたので、そろそろ本格的に茶道具を蒐集しようかと思います。茶道具といってもお茶碗や水指ではなく、懐石道具類です。資金調達は今までの作品をあらかた処分して・・・。


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