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Channel: 夜噺骨董談義
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掛合釉扁壷 浜田庄司作 その24

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日中に時間を見計らい、家内と息子と設計の友達と新木場のリサイクル木材店へ倉庫改修の材料探しへ・・。床の間の地板、床柱、中柱などを購入・・。ついでに芸者さんが使っていたという?姿見を購入。法隆寺の材木があったのですが、すでに売却済み・・ん~残念。



ものづくりに関わる人間はいろんなものを見る必要があると改めて実感しました。昔の職人は偉い、いまでもきちんと味のあるものが多い。障子の細工、欄間の彫り物などなど・・。倉庫改修が完成する前にもうひとつ家を作りたくなった

さて本日は浜田庄司の作品です。

「ものづくり」をする人間は「ほんもの」を見抜けなくてなりません。「ほんもの」とは骨董のいう真贋とは一味違います。ものの持つ味という魅力、価値、材の力という材質、そして一番大切なものの持つ精神性。

真実を見極めることは思いのほか難しいものです。真実を見極めるには情報(知識)と経験が必要ですが、血となり肉となる実行してPDCAを繰り返す経験こそが大切です。その繰り返しで勘が養われてきます。

おおいに失敗して悔やんでまた試みてさらに失敗して悔やんでまたチャレンジする。決して諦めず信念を貫き通した者にだけ「ほんもの(真実)」が見えてくるものと思っています。一度の失敗で挫折したり、見捨てたりしては「ものづくり」の人は育ちません。

本日はお世話になった方から頂いた作品を契機に魅せられ続けている浜田庄司の作品です。

掛合釉扁壷 浜田庄司作 その24
共箱 
幅約200*高さ245*奥行き110

市場によく出ている形と釉薬の扁壷です。真作の中にも出来不出来がはっきりしている作品群ですが、本作品はその中でもとくに出来のよいものです。



大き目の作品ですが、真作はより大きく見えるものです。贋作や真作でも出来の劣るものは小さく見えます。ネットオークションは出品されている浜田庄司と題された作品はかなりの割合で贋作が多いですね。



底の作りは大胆でかつ隙がありません。意外に底や高台が贋作では真作の真似ができていません。作ってみるとわかるのですが、癖というか、性格というかが一番出やすいのが底です。



釉薬の味わいは朝鮮唐津を上回ります。朝鮮唐津の中でも高価で時代だけあって味わいのない作品よりは趣がありますね。この釉薬の味わいがこの作品ではとくに優れた点です。



口周りのつくりも実におおらかです。



箱の造り、真田紐の種類も決めてのひとつですが、ただし箱(箱書)が本物でも中身が贋作ということがあります。しかも浜田庄司にはこれといった指定の指物師はなく、箱がどこどこの箱というものはありません。



基本的には作品そのものだけが最終判断する対象です。中島誠之助も若い頃には他の目利きに浜田庄司の真贋の指導を仰いだこともあるそうです。



本物は見ていて飽きないもの、人も同じ・・・・・本ブログも、小生もかくありたい・・・

ただね~、偽物をず~っと見ていて飽きない人もいる  本ブログはまともに読むとおおいに勘違いする罠がある??

さ~読書の皆さん、本作品の真贋や如何、なんてね   



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