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Channel: 夜噺骨董談義
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海老之図 倉田松涛筆 その16

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本日は秋田県出身の異色の画家「倉田松涛」の作品です。もう「その16」となりました。一時期は評価が高くなり、贋作まで横行したそうですので、マイナーだと思って油断してはいけないそうです。

海老之図 倉田松涛筆
絹本水墨着色紙軸装 軸先木製 合箱入 
全体サイズ:横528*縦1842 画サイズ:横394*縦1044



落款の部分に「百三談□□主人 松涛写(寫) 押印」と署されています。押印は「松涛」の朱文白長丸印と「百三談書房」の朱文白印が押印されています。他の所蔵品に同一印章の作品に製作時期が著されており、本作品もまた大正14年(1925年)の同時期作と推察されます。



題材の海老は「髭長く越し曲がるまで」の長寿の縁起の題材です。また「イセエビ」という名の語源としては、伊勢がイセエビの主産地のひとつとされていたことに加え、磯に多くいることから「イソエビ」からイセエビになったという説があります。



私の好きな説は「兜の前頭部に位置する前立(まえだて)にイセエビを模したものがあるように、イセエビが太く長い触角を振り立てる様や姿形が鎧をまとった勇猛果敢な武士を連想させ、「威勢がいい」を意味する縁起物として武家に好まれており、語呂合わせから定着していったとも考えられている。」です。そう異性がいい、もとい威勢がいい・・。



何故、梨と一緒に描かれているのだろう?焼き物や煮物にする場合は、中央から「梨割り」にする・・・なんてことは関係ないよね? 梨と伊勢海老収穫量一位は千葉県ということが共通らしい。調べていくといろんなことが解る・・・。



「あれ? お母さんはどこ?」 息子も異性がいいらしい???



さすが、私の息子・・・

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