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Channel: 夜噺骨董談義
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短冊用額

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ときおり短冊を入手することがありますが、色紙と違って小色紙や短冊用の額に洒落た額が少なく、短冊を飾るのに躊躇することがあります。ちょっと贅沢そうな短冊用の額でもせいぜい下記のようなものくらいしか市販では入手できません。

梅 福田豊四郎筆 その28
紙本着色短冊額装

  

福田豊四郎の短冊に梅を描いた作品です。短冊の作品そのものは「お見事!」

短冊用の額を探していたら下記の写真のような作品に出会いました。

松鶴図短冊掛 縁桑製
古箱入
縦550*横195*厚44



製作年代は不詳ですが、出来の良い作品です。もともと短冊が入っており、その賛には「昭和己巳?春日写」と書かれており、昭和4年(1929年)の作の短冊が入れられていることになります。



鶴二松というおめでたい図柄です。



描き表具ならぬ描き短冊額・・。



工芸品として手作りされたものでしょうか?



周囲に描かれた絵が実にうまい。



短冊を描いた人と同じ人の作品?



このような確かな腕を持った人がいたのですね。現代では仏壇などの漆絵なども下手になったものですし、漆器や陶磁器の食器の絵柄も下手な絵がばかり。百貨店などに並べられた商品は見るに値しないものばかりゆえ、骨董のように古い作品のほうにいい出来の作品があるので買い漁ることとなります。



今の職人には日本画の基礎をきちんと習得するという風習が無くなったのでしょう。それだけ労力を費やすような値段のものは売れないこともありますね。日本から職人芸のような技術が無くなっていくのは寂しい限りです。

最近はリサイクルの木材店で茶室の床柱を探していて、桑でできた姿見を購入したりしています。骨董との出会いは予想もしないところで突然起きるので、その場で購入するかどうかが骨董に縁ができるかどうかの分かれ目です。大概は無駄遣いに終わりますが・・。

「贋作ばかりで、お金も無駄使い」と片付ける御仁には骨董のいいものは寄り付かないものです。とはいえ本当の贋作ばかりの御仁が99%なのも事実ですが・・

ところで我が家の息子は花より団子のようですね~。



お茶会でもお菓子・・。



義父母の花見のお土産の大きな煎餅もぱくり・・・、二枚は欲張りでっせ・・。



ともかくご機嫌な息子・・。



春ですね~。


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