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Channel: 夜噺骨董談義
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羽根突き少女図 河崎蘭香筆

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本ブログはほぼ5年以上続いていることとなりました。家内からの勧めではじめてから1300点を超える作品を紹介してきました。我ながらよく続いていると思います。おかげさまでほぼ整理が出来てきております。拙文なこともありブログの内容が難しいという方がおられたら誠に申し訳ありませんが、当ブログは当方の個人的整理ボックスですのでご了解願います。また文章も拙い部分は取り急ぎでの整理中の文章もありますのでご容赦願います。残り少ない蒐集作品ですが、いま少しは続けられるかと思います。

さて本日は37歳で無くなった女流画家の作品ですが、非常に興味深い画家の一人です。

少女図 河崎蘭香筆
絹本着色軸装 軸先木製 合箱入
全体サイズ:縦1750*横505 画サイズ:縦1075*横410



本ブログでお馴染みの寺崎廣業を師とする女流画家です。



結ばれぬ恋のお相手の金森徳次郎は日本国憲法の生みの親です。国会審議にあたって、金森が、天皇を「国民憧れの象徴」と説明したことが、「象徴天皇」を中心とする新たな皇室のありかたを規定することになったことは有名な話ですね。新憲法誕生の産みの親として「憲法大臣」といわれています。



金森徳次郎は河崎蘭香が亡くなった後、蘭香の弟子の晴蘭と結婚しています。インターネット上の検索でその生涯を詳しく知ることができます。

寺崎廣業の弟子で、新憲法の生みの親と結ばれぬ恋人、・・ここまでくると入手に食指を動かすには十分な動機のある画家の一人ですね。



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河崎 蘭香:明治・大正期の日本画家 。生年明治15(1882)年11月9日~没年大正7(1918)年3月13日。出生地愛媛県西宇和郡八幡浜。本名河崎 菊子 旧姓(旧名)神山 別名通称=きく。経歴父・奨、母・郁の子として愛媛に生まれる。32年京都に出て、菊池芳文に師事し四条派を学び、36年上京して寺崎広業に師事する。絵画共進会などで入選を重ね、40年東京勧業博覧会で「冷美」が3等賞碑を受賞、第1回文展に「夕雲」が入選する。以後、文展に「姉妹」「たわむれ」「歌のぬし」「夏の夕」が入選、大正3年第8回文展に「広間へ」が褒状、4年第9回文展に「霜月十五日」が3等賞を受賞する。巽画会会員。美人画・花鳥画を得意とした。



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本日は内容は簡単にしましたが、この画家は以外に人気のある画家です。

この画家や金森徳次郎などは機会が時間があったら調べてみるといいでしょう。

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