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Channel: 夜噺骨董談義
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呉須(州)赤絵 魚花文盃台

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引越し準備でお盆に帰省できなかったので、本日から帰省します。よってブログは明日よりしばし休稿となります。

本日は盃台・・。

明末の頃の作品と清朝になってからの作品では驚くほど評価が違うのが「呉須赤絵」に対する見識のようです。虫喰もなく綺麗な「呉須赤絵」はほとんど魅力に乏しいものです。

呉須赤絵 魚花文盃台
合箱入
径80*高さ75



この手の作品は時代の古いものほど出来がよく、絵付けがのびのびとしています。清朝に入った以降の作品は全体に絵付けがかたく、釉薬や高台などにも味わいが乏しいものとなっています。日本で作られた呉州赤絵写も一部の奥田頴川の作品をのぞき、永楽などの京焼も含めてなんら評価に値しないものです。



「呉須赤絵」と称される作品の多くは清朝以降の作品であり、評価は明末頃の作品に比して大幅に評価は低くなります。市場の数多く出回っていますが、購入しないほうがいいでしょう。



赤絵の盃台は奥田頴川の作品「支那模赤絵盃台」が知られていますが、「呉須赤絵」の作品群に盃台は珍しく、日本からの注文品ではにかと思われます。数多く揃いで作られたのでしょうが、虫喰いなどがよい景色になっています。盃もあった可能性が高いのですが、小生は見たことがありません。



見る人が見たら「なんとも汚らしい器」という印象を持たれるでしょう。でもこれが実に味のあるいいものだと判断するのが日本人の骨董に対する感性のようです。



机の上のクリップ入、玄関のハンコ入れなど使い道はいくらでもありそうです。


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