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Channel: 夜噺骨董談義
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芭蕉に蛙 蓑虫山人筆 その7

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最近のなんでも鑑定団に伝秋月等観筆の「羅漢図 双幅」が出品されたようです。小生は観ていなかったのですが、当方の投稿作品であった下記の作品とよく似ていました。

羅怙羅尊者像 伝秋月等観筆紙本水墨淡彩軸装 無落款 古筆鑑定書有
全体サイズ:縦1920*横600 画サイズ:縦1150*横465

安河内真美さんの評は「落款・印章がないので秋月とは断定ができない。ただとても古いのは確かだと思われる。江戸時代の初期くらいはあるのではないか。右側に描かれた白髪の人物が第一羅漢の賓頭盧(びんずる)。仏舎利を持っているのが第十羅漢の半託迦(はんたか)。虎を従えているのが第六羅漢の跋陀羅(ばだら)。通常は十六羅漢全てを描くものだと思うので、依頼品はおそらく何かからの離れではないか。(評価金額:60万)」ということでしたが、見る限り投稿された作品のほうがたしかなものように思われました。60万とると双幅ですから一幅30万・・。この金額なら小生の作品は売りますね。購入金額はこの10分の1以下・・・。掛け軸はそんなに高くはないものです。

本日は我が郷里と縁のある画家「蓑虫山人」の作品です。どうしても欲しかった一品でした。ようやく入手できましたので紹介します。蓑虫山人についての詳細の説明は他の投稿作品を参考にして下さい。
蓑虫山人の作品の入手は意外に難しい。ネットオークションに出品されている作品はどうも怪しいと思わざる得ないものばかりで、一時期人気があったので思いのか値段が高くなり贋作があるようになったので蒐集には慎重をきするようにしなくていけません。市場には駄作はたくさんあっても、秀作はなかなか出てこないようです。

芭蕉に蛙 蓑虫山人筆 その7
紙本水墨淡彩軸装 軸先練箱入 
全体サイズ:横615*縦2015 画サイズ:横484*縦1330
(参考価格:思文閣「年々如意大吉之図」画サイズ:横470*縦1270  45万)



蓑虫山人の作品は郷里の知り合いがいくつか作品を所有していました。秋田県扇田の素封家から譲り受けた作品と聞いています。手放した作品をなんとか入手にこぎつけた作品がいくつかあります。



その作品の中でも一番気に入っていたのが本作品です。西郷隆盛を助けたといおう逸話の持ち主の蓑虫山人、全国を行脚した蓑虫山人・・。



印章と落款は下記の写真だけを頭に入れておくとよいでしょう。



墨たっぷりで一気に描きあげたスピード感のある作品です。



斉白石、呉昌碩に並ぶ水墨画の達人と言えるでしょう。





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