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Channel: 夜噺骨董談義
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氏素性の解らぬ作品 古画 お多福図 作者不詳

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本日は「徳分」についてです。

やる気満々であるが徳のない人が上に立つと組織はギスギスするといいます。懲罰ばかり、規則ばかり、打ち合わせばかりが先行し、組織のモチベーションが極端に下がっていくそうです。やる気満々で望む人ほどこのような人物が多く、組織は長い眼でみると完全に疲弊します。

本人も回りも1年、2年は持続できるかもしれませんが、次第に組織は硬直化し、問題ばかりが浮上してくるものです。上に立つ人間に必要なものは「徳」、「熱意」、「信念」が必要であり、人事にはその見極めが肝要のようです。

本日の作品は古そうな作品で、めでたい画題なので購入した作品です。「古そう・・」・・、いつ頃の作品かは断定できませんが、江戸時代と推察されます。

氏素性の解らぬ作品 古画 お多福図 作者不詳
紙本水墨着色絹装軸 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦1880*横355(絹) 画サイズ:縦*横(紙)



「おかめ・おたふく」が醜女(しこめ)の代名詞のようになっているのは、甚だしい誤解で「おたふくさん」は、下ぶくれのお顔で頬がふっくらとしているのが特徴で平安朝の昔から、これが日本美人の典型とされています。



日本語の世界に「お多福」の一語があって、日本的女性美の極致を表現しています。「お多福」さんは、女性の美しさのみならず、女性の徳分をも表している言葉ともいえます。



本作品は落款や印章もなく描いた画家を特定する要素はなにもありませんが、よく描けていると思います。



着物の文様や団扇の絵なども丁寧に描かれています。



吉祥を表す作品です。家内に「貴方にそっくり」と言ったらどうも気に食わないようす・・・



大切にされていたようで表具もなかなかいいものを使用しています。



「徳」のある作品も人も長続きするものです。懲罰ばかり、規則ばかり、打ち合わせばかりが先行すると本当の優秀な人ほど組織から去っていくことになります。

組織の話はともあれ、将来のパートナーは徳のある女性を選ぶことです。見栄えより徳が肝要・・。

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