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波斯 青釉銀化花文壷

砂漠の中に置いたほうが味わいがありそうですが、庭に何気なく置いてみました。小生のお気に入りの逸品です。

波斯 青釉銀化花文壷
「レイまたカシャーン 12世紀」 市川清鑑定箱入
口径約96*胴最大径200*高さ230*高台径85

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箱書きには「花文」とあり、わずかに口の外周りや胴部分に花のような文様が残っています。水をかけてみると全体の文様がよくわかりますが、低温で焼成された上に経年で水に弱くなっているので水分は厳禁であり、胎土は非常に脆くなっています。

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黒い釉薬、もしくは泥を掻いたような白ののぞき部分に青い釉薬が掛かっているものと推察されます。

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箱の裏書きには『レイ又はカシャーン 十二世紀 市川清 「清」の朱方印』があります。

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発掘品ですが状態はすこぶる良い作品です。ただし胴の部分に割れが生じているので取り扱いには十分注意を要します。

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また口縁の外側に欠けがあるので漆で補修しておきました。上半分の銀化が進んでおり、半分埋まった状態での発掘とも思われます。

鑑定箱にある「市川 清」について詳細は不明であるが、古代陶磁器の鑑定に関わっている案件によく耳にする人名です。

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レイは、中国の史書『史記』や『後漢書』にもでてくる古い街で、シルクロードをつなぐオアシスのひとつらしいです。11世紀、セルジュク朝では、首都になっています。

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イラン高原の麓にあるカシャーンは遺跡から農具や土器が発見され、ここで5500年まえに農耕がはじまったことがわかっています。白地にシカやトリを描いた彩文土器は、メソポタミアとおなじ古さだそうです。

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ペルシャで発掘された作品をいくつか所蔵していますが、これほど完品で銀化が素晴らしい作品は見たことがありません。中国の陶磁器の銀化よりももっと美しいものです。

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陽に光を浴びて輝く姿に、800年以上の前の風景を思い起こすとロマンですね。ペルシャのラスター彩など及びのつかぬ美しさです。

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骨董というものは、時代の経過というものが新たな美しさを作品に加味するものですが、そのことが実感できる数少ない作品です。

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