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Channel: 夜噺骨董談義
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JAPAN 黒塗草木蒔絵文蓋付吸物椀 壱拾客揃

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骨董は学ぼうとするものには、必ず一日にひとつ程度の知識を与えてくるものらしいです。

下記の作品の名称を変更します。俗に言う「影青(インチン)」という作品群のひとつです。

影青刻花輪花皿 合箱入→青白磁刻花花文輪花鉢
口径150*高台径45*高さ45



何気なく引越しで片付けていた図鑑を見ていたら、下記の作品の写真を見つけました。



「どっかで見たような作品だな~」と思って、本ブログを検索したら、冒頭の作品が見つかりました。



「ん?」・・、むろん本物と思っていたわけではありませんが、どうも出来が良いので購入した作品ですが、焼成があまいのが欠点と思っていました。



なるほど「青白磁刻花花文輪花鉢」と称するのか? 

そんなかんやで、作品名の変更で休日にパソコンに向かっていると息子が自慢そうに首輪を掛けてきました。家内とトイレットペーパーの芯で作ったようです。これでまた作品整理はすすまない



この笑顔にはいかなる骨董品も適わない。

手早く写真をまとめて、本日は漆器の作品です。

現在整理されている作品でもっとも少ないのが漆器類ですが、これに手を染めるとまったくもって時間が足りなくなります。実に実用的な作品が多いのですが、数は多く、写真撮影も難しくフラッシュが反射するので困りものです。

黒塗草木蒔絵文蓋付吸物椀 壱拾客揃
輪島 奥田五右衛門工房作(奥田漆器店) 杉木箱入
口径122*高さ90*高台径50



漆器類は木の温かみ、この丸さが碗の命ですね。漆器は世界に類を見ない日本の特有の美術品です。陶磁器がCHINAなら、漆器はJAPANと称されています。
 
この作品は家にある調度品の一つで戦後間もないころの作と思われます。「奥田五右衛門漆器店」は現在も「石川県 輪島市 河井町」に現存しているらしい。



いくつか少しずつ家や蔵から運び込んで、漆器類も整理を開始したいと思っております。



普段使いで漆器の優るものはない。古くていいものを使いましょう。まったくもって感触が違います。ひとつ500円くらいからいいものがあります。

参考資料
民芸手帖 212号 東京民芸協会 1976/01月号
表紙:朱塗粥椀・輪島奥田五右衛工房作品



この資料も偶然見つけたもの・・・、記憶力さえあれば、いろんなところの資料が骨董に繋がっています。

ただ贋作が資料の作品と似ているのもまた真実・・・、資料に似たような作品があるからといって高価だとか真作だとかは思わないほうがいいですね。人は刊行物に弱い というのが本日のテーマのひとつ・・・・。

贋作ならトイレペーパーのネックレスよりも価値が低い


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