Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3057

骨董の普段使い

先週に続いて週末の臨時投稿です。

端午の節句に備えて展示替えに本腰を入れ始めました。「あれはどこ?」 「こんなのない?」そんな家内との会話で忙しいところへ「パパ~」と息子の声・・、さっぱり進みません。

作品を整理する中に自作の作品がありますが、茶碗らしき箱の中からこんなのが出てきました。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


秋田市の平野氏の保戸野窯で作った瀬戸釉の平茶碗らしきものです。作ったのは平成元年頃かなと当時に思いを馳せました。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


茶碗は手づくねというこだわりというか、またろくに轆轤を使えないという理由もあり、一心不乱に手づくねの半乾きの状態の胎土を削って形を作った覚えがあります。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


仕事のストレスを忘れて週末を過ごしたものです。銅部分の×印はストレスの問題をひとつずつ・・・Image may be NSFW.
Clik here to view.


高台には当時の指の跡・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


当時に思いを馳せているとますます整理が進まないどころか、当時作った作品の保存箱が散らかったまま・・。自作の作品は機会があったらまた・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


本日は自作の作品とともにあった雑器の投稿です。

まずはちょっと探すとよく骨董市に並んでいる器達。最初は大徳利・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


明治期になると、大衆が陶磁器を食器として使い出し、伊万里の器が大量生産となります。伊万里だけでは間に合わなくなり、あちこちの窯場で普段使いの磁器が焼かれました。そのひとつがこの大きな徳利でしょう。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


醤油、油、酒などいろいろな用途に使われたようです。義母によると口の周りに縄を巻いたり、棒二本ではさんで支えて、お湯に入れて熱燗にしたそうです。それを小さな徳利に分けたとか・・、なるほど・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


なんともおおらかな徳利です。今でも骨董屋の店先に無造作にたくさん置いてあります。値段は数千円・・(なはず?)

Image may be NSFW.
Clik here to view.


魅力はその絵付け。花活けによさそうですが、花入れに徳利が抵抗のある方は徳利そのものに・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


次も普段使いに使いたい漆器たち。 

Image may be NSFW.
Clik here to view.


梨地のちょっと高級な高付の菓子皿。お月見に・・。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


真塗の無地の塗盆。無地は使い勝手がいい。もちろんムクの木で本漆がいい。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


碗も揃いの漆塗りがいい。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


もるん真塗の無地がいいですが、ちょっとしたデザインのあるものも使って愉しく、デザインの出来が作品の良し悪しを決めますね。

Image may be NSFW.
Clik here to view.


これらの作品は今ではネットオークションで安く入手できる品々です。きっと近いうちに私は骨董店は不要になると思っています。骨董店はネットオークションというツールで良心的な商いの場として変身していくでしょう。「良心的」というのが課題ですが・・。

インターネットでのビジネスはこれからの骨董の主流になるでしょう。

さて、夏にはこの平茶碗で一服とするか。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3057

Trending Articles