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Channel: 夜噺骨董談義
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源内焼 その40 三彩親子鷹図皿

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本日は大宮に立ち寄りで、朝はのんびりと出勤です。2日続けて家内からバレンタインで戴いた新品の二本のネクタイ

久方ぶりの源内焼の登場です。売り先と当方で「源内焼の写し」ではないかと揉めた作品です。

双方ともに「写し」と認めましたが、結局当方への返金額が少なく、作品を当方で引き取ることとなった「揉めた作品」です。

源内焼 その40 三彩親子鷹図皿
合箱
口径270*高台径152*高さ45

金額支払い後、作品を受け取る前に「写し」と思われ、売り主に尋ねたところ「写し」との回答でしたので、作品を受け取らずに返金を申し入れたのですが、ようやく戻った金額も半分以下なので仕方なく全額支払い作品を引き取った次第です。



ところが汚れを落としてみると、源内焼の胎土特有の匂い・・、そう源内焼には特有の匂いがあるのです。江戸期の正真正銘の源内焼と判断しました。



明治期の再興源内焼や「写し」を「時代のある源内焼」と称して、販売している輩が多いので要注意です。



源内焼と古伊万里を比べて、幕末から明治期の伊万里を「古伊万里」と称していることと同じであると主張している人もいますが、まったく評価や出来が違うことを考慮すれば、きちんと分けて説明すべきものだ思います。




傷のない完品ですが、型からの抜けが悪く、残念ながら紋様が不鮮明です。巣の様子(子鷹)がよく解りませんね。




この皿の特徴は縁の紋様が四種類とも違うことです。下記の写真の図録のように色違いのほうが面白いですね。





本作品の色違いが「さぬきの源内焼」(平賀源内先生遺作館 企画展 財団法人 平賀源内先生顕彰会)に作品NO10として掲載されています。源内焼には珍しい完品です。




匂いから時代がある程度断定できたというのも、幾つかの作品に触れたことから解ることです。運よく江戸期の作品であったからよかったのですが、時代が下がればお払い箱の作品でした。

いろんな種類のある源内焼・・、非常に魅力のある作品群のように思います。




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