机上だけで横柄にコスト交渉してはいけません。スケールメリットとかギブ&テイクとか、他社との比較データだとかのみでコスト交渉する人がいるようですが、技術・設計検討、互いの立場尊重のない調達は人の恨みを買うだけです。いわばどこかの野党の党首選の女性みたいなもので、現場も見ずに横柄に下請けいじめする輩が最近多い。骨董でもそういう人にはガラクタしか集まらない。
さて、今年の夏に息子が初めて足を踏み入れた男の隠れ家。興味津々?
これは桑で出来ている五客揃いの煙草盆。探すともっとあるかもしれません。
きちんと当時のままの布で包まれています。当時のままの布や紙袋は掛け軸の共箱やおもちゃの箱のようなもので保存しておくと良いでしょう。ただ実際に扱ってみると解りますが、作品の出し入れに際して紙や布は破れやすく残っているほうが珍しいものです。
自宅で宴会が多かった頃は近所の女性の方が手伝いに来て、扱いが荒っぽいことも多かったようです。今の人は扱い方すら知らない人がほとんどでしょうね。
現代では煙草盆も無用のもの、何に使ったいいっでしょうか?
高足膳。こまめに手入れしていないとこれもまたカビや収縮で壊れてきますが、これはかなりの高級品で漆が厚く塗られて丈夫なほうです。出来不出来が保存期間に大いに影響します。塗りの良くない作はすぐに器が割れたり、漆が剥がれてきます。出来の良い物は漆を磨くだけで新品同様に蘇ります。
漆器は「JAPANN」と海外から評価され、これらは印籠や蒔絵に比べて、今は粗末にされていますが、そのうち貴重品となります。家内は扱いに慣れているので、早速手伝ってもらっています。ただ休暇の度でのこのペースなら10年はかかりそう・・・
さて本日は掛け軸の作品の紹介です。掛け軸の収納時の紐の仕舞い方は、通常は丁寧ならばぐるぐる巻いてもいいのでしょうが、正規の仕舞い方も覚えておいたほうがいいと思います。
紐の長さがいい加減な表具師もいますので、紐の長さが合わないと無理なときがあります。小生もちょっと間違えて覚えていたようです。略式の結び方や掛け軸の巻き方も知らない方が多い昨今です。
正規の箱の結び方と称してもいくつかあるようですが、一番ビューテフルなのはこれだと思っています。ただ紐がきちんとしたもので長さがあっていないといけません。
本日は西村五雲の作品の紹介です。
鼠之図 西村五雲筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先象牙 合箱入
全体サイズ:縦1210*横465 画サイズ:縦340*横413
西村五雲は生来病弱(糖尿病であったらしい)で、官設展などの大きな展覧会にはあまり出品しておらず、大作や作品数も少ないので、知名度は高くない画家ですが、動物の生態を生き生きと捉える絵を描き、平和でのどかな動物画を得意とし、その繊細で高度な写実力は、現在でも高く評価し続けられています。
本ブログでは「その8」となりましたので、西村五雲の略歴は下記に記しますが、詳細は省略します。
本日は「納豆」の話。我が家も週に2,3回は納豆食。
***********************************
納豆は健康に良いとされていますが、
1.納豆菌には腸内での病原菌の発育を抑制する働きがあり、ブドウ球菌や、赤痢菌、チフス菌などに対して抗菌作用を発揮します。
2.納豆菌には血栓を溶かす強力な酵素・ナットウキナ-ゼが含まれています。この酵素で脳の血管が詰まるのを防ぎボケ防止になります。
3.納豆菌にはさまざまなビタミンを作る効果がありビタミンK群も豊富に作ります。ビタミンKは骨粗鬆症の薬として認可されています。
4.納豆菌には発ガンを抑制する何らかの成分が含まれているということがわかっているらしい。
(動物実験で、マウスの左右の鼠輕部にエ-ルリッヒ腹水ガンを移植し、2~3日後に右の鼠輕部だけに納豆菌を注射したところ、右の鼠輕部にはガン細胞が増えていなかったか、あるいは半分しか増えていなかったことが明らかなった。)
5.納豆菌にはアルコ-ルの代謝(利用と排泄)を促進する作用と、毒性の強いアセトアルデヒドを抑える働きがある。納豆菌は二日酔いや肝臓の予防にも最適です。
6.納豆菌には活性酵素がたくさんあり、これが消化活動を活発にし、食物せんいと一緒になってお腹の中を清掃してくれます。
7.納豆菌には体内で皮膚や粘膜を正常に保つ美肌作りに欠かせない成分となる種々のビタミンも生産する効果があります。また肌荒れや吹き出物の原因となる便秘の解消にも効果があります。
***********************************
上記のがん細胞の実験以外の鼠との関係記事
「納豆菌の胞子に強い血圧上昇防止力があるということのようです。またネズミによる実験ですが、納豆菌に含まれる成分を慢性すい炎を起こしていたネズミに与えたところ、改善したという実験報告があります。」
ついでに鼠は縁起物について
**********************************
大黒天と鼠
大国主命は、スサノオ命から3番目の試練として、荒野に向けて放った鏑矢を取って来るように言われる。矢を探して野の中に入ると、スサノオ命は野に火を付け、大国主命は野火に囲まれて窮地に陥る。
その時、一匹のネズミが現れて、「内はほらほら、外はすぶすぶ。」(内はホラ穴だ、外はすぼんでる。)と告げる。大国主命が、その穴に隠れて火をやり過ごすと、ネズミは探していた矢をくわえて来た。こうしてネズミの助けにより、大国主命はこの試練を乗り切ることができた。
大黒天仏教の神である大黒天は、後に大国主命と習合して、七福神としても祀られるが、ネズミを使者としている。ネズミが使者とされる理由については一般に、大黒天の乗る米俵や、ネズミが大国主命を助けた事に由来するといわれる。しかし、中国や西域では毘沙門天(びしゃもんてん)がネズミを眷属としており、大黒天は毘沙門天とは非常に近しい関係にあったので、ネズミとの関係は日本以前に遡るとも言われる。
**********************************
要は鼠は大黒天の使い、富をもたらすらしい?
************************************
西村五雲:明治10年京都に生まれる。本名源次郎。23年岸竹堂に師事する。30年と32年に全国絵画共進会で連続して四等賞を受賞する。
30年に師竹堂が没後、竹内栖鳳に師事する。33年新古美術品展で三等賞、36年には第5回内国勧業博覧会に「残雪飢狐」で褒状、40年第1回文展で三等賞と次々に受賞を重ねる。
明治45年画塾を設け、大正2年京都市立美術工芸学校教諭となる。大正9年帝展委員、13年市立絵画専門学校教授となる。大正13年画塾を晨鳥社と命名、後進の指導に当たり新進作家を輩出する。
昭和8年帝国美術院会員、9年からは珊瑚会展、春虹会展、七弦会展などにも出品する。昭和13年京都で没。享年62歳。
竹内栖鳳の弟子で、文化勲章受賞の西山嶧章と双璧とされています。
************************************
ついでに脇にある亀さんは北の角の守り神。
骨董品などはすべてが縁起物・・、縁起物が集まらないと人生も豊にはなりません。恨みばかり買う輩はどうなるかは自明の理。
建物の角には縁起物をと、ときおり展示作品を掛け買えています。
ちょっとした息抜きの場の東京の男の隠れ家、最近はやたら洗濯物干しや祖父の昼寝が多く、小生は週末はいつも掃除機かけ。
洗濯物や布団から綿ごみが出るようで・・