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Channel: 夜噺骨董談義
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影青劃花輪花碗 その2

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昨夕は友人の紹介で六本木ヒルズで現職の衆議院議員の講演会を聴講。今話題のTPP・・・。

今の世界の潮流はTPPを実施しないとのれなくなるが、どう考えても農業は置き去りのようです。地方都市への政策が見えてこない。大を生かすには小を見捨てるエリート感覚のなんともやり切れない講演会でした。

この手の作品は二作品目の投稿となります。明らかに同じ生産地のものですね。近代の大量生産? そんなことはどうでいい。なかなか味のあるペアの器・・。

影青劃花輪花碗 その2
合箱入
口径121*高台径40*高さ40



中国産の白磁の一種の俗称。白い磁器質の素地にわずかに鉄分を含む透明の釉をかけたもので、青みをおびた透明性の釉薬となり刻花したものを影青(いんちん)と呼びます。

隠青とも書かれ,青白磁ともいう。刻まれた筋に釉薬がたまり、そこだけ少し色が濃くなり、文様は白地にうす青くあらわれて,なんとも静謐にして艶かしい様相となる。その文様が花の文様となり面白みがあります。




本作品は全体に薄作りで、文様が洒脱であり味があります。輪花の器の形にも味があります。高台を低く作り、円筒形の台を当てて焼いているため、褐色に台の跡が残っています。



この手のものは宋・元時代に中国南部でさかんに焼造され,とくに江西省の景徳鎮窯のものがもっともすぐれているとされていますが、本作品の製作時期、生産地などの詳細は良く解りません。出来の良いものはもっと青色にて発色され、これが影青と称されて珍重されています。

「影青」と呼ばれる作品群のなかでは発色はあまりよくないほうでしょう。同じような作品がふたつになりましたので、家内と二人での食卓にはもってこいの器になりました。



器は使っていくらの世界。箱にしまっておくのはもったいないですね。



じっくりひとつずつ食器を揃えていく楽しみは骨董の醍醐味です。


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