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元禄美人図 大林千萬樹筆

今回の選挙はほぼ当方の予想したとおりの結果になりましたが、心配なのは都政です。口先だけのトップの都政はなんともこころもとない。都民はなんという愚かな選択したのかと思わざる得ない。

人を非難して、自分が自分がとしゃしゃり出て出世したがる人は、組織には往々にしてそういう人物は多くおり、会社人生では成功しても人生では孤独で成功者とは言えないものですが、政治家ではそういう人物は人望が薄く、組織を、社会を動かせず停滞した治世となり、人生というより、政治家そのものとしては落第者です。今後の都政をじっくり審判していくべきです。

本日は先日投稿しました美人画では「伝」上村松園の作品が真贋が曖昧でしたので、お口直し的な作品を紹介します。

元禄美人図 大林千萬樹筆
絹本着色軸装 軸先堆朱 合箱入
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦*横

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大林 千萬樹:(おおばやし ちまき)1887年(明治20年)1月~1959年(昭和34年)4月26日)は大正時代から昭和時代の日本画家。

1887年1月、岡山県岡山市平野町に生まれる。名は頼憲。まず富岡永洗、川合玉堂に師事した後、鏑木清方に入門した。

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1906年(明治39年)の日本絵画協会日本美術院絵画展覧会に「のべの土産」を出品、翌年、東京勧業博覧会に「歌舞」という作品を出品。その後、1913年(大正2年)の第13回巽画会展に「胡笳の声」を出品、褒状1等を獲得、また、同年4月の美術研精会第12回展に出品した「涼味」が賞状を得ている。翌1914年(大正3年)3月、東京大正博覧会には「真堤我意中の人」、「廓の宵」を出品、10月の第1回再興院展に「編笠茶屋」を出品すると、これが初入選を果たす。以降、1915年(大正4年)第2回展に「手牡丹」、1916年(大正5年)第3回展に「いねむり」、1917年(大正6年)第4回展に「口三味線」、1922年(大正11年)第9回展に「紅粧」(下記の写真の作品)と出品を続けている。

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さらに1934年(昭和9年)に開催の大礼記念京都美術館美術展覧会に「新粧」を出品している。この間、1916年、第2回郷土会展に「通い廓」を、翌1917年、第3回郷土会展に作品を出品したことが知られている。

大正末期には関東大震災以後に奈良に移り、その後、名古屋へ移り、昭和10年代には京都に在住、戦後は各地に移り住んだといわれる。昭和34年4月26日、静岡県熱海市で病に倒れ、最後は京都で72年の生涯を閉じています。

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大林千萬樹は江戸期の歴史風俗に取材した美人画を多く描いていますが、しかし、その綿密な歴史考証にもとづく華麗な画風については、充分に認知されていません。

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大林千萬樹の美人画は、京都を中心として日常的な作品がいくらか所在しているそうですが、判明し遺っている作品は少ないようです。

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画題は「元禄美人図」(仮題)としております。品格のある美人画となっています。

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表具の布に痛みがありますが、作品本体は良好に保存されています。

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軸先には堆朱が使われています。

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共箱はありませんので、資料などは当方では不足しておりますので断定はできませんが、落款から円熟期の作?と推察しています。

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「元禄美人図」と巻き止めにも記されていますので、画題はそのまま使うことにしております。「小林・・・??」ん? 

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あまり著名な画家ではありませんが、今後再評価されるかどうか注目してよい画家だと思います。

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