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Channel: 夜噺骨董談義
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氏素性不明作品 南蛮手焼締四耳花入 江戸前期 ? その2

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昨夜に帰省から帰宅しました。なんとも郷里は涼しい、というよりも寒いくらいでした。クーラーは一切必要なく、虫の音と吹く風にはすでに秋の気配が感じられました。

本日はまた南蛮手と呼ばれる無釉の作品群です。

このような一見愛想のない作品は最近人気がないようで、一万円前後程度の値段で入手できます。釉薬のかからない、南蛮手と言われる作品群ですが、本ブログではその作品群では2作品目の投稿となります。

無釉で銘などもなく、見極めの難しい作品群でもあります。人間社会も同じこと・・、地方から出てきた氏素性の解らぬ?外様への評価と風当たりは厳しいもの・・・・

南蛮手焼締四耳花入 江戸前期 
合箱
口径55*胴径130*底径75*高さ275



本作品の説明には「江戸前期」とあり、杉の古い箱に収められていますが氏素性は不明です。古来より黒褐色をした焼締陶器を、茶人の間では南蛮と総称します。



南蛮焼とは本来は中国南部・ルソン・安南などから輸入された?器(せつき)の総称です。紫黒色で無釉(むゆう)のものが多く,日本では茶入れ・茶壺・水指・建水などに用いられてきました。



各国産のものが混在しており,作風は一定しません。産地はベトナムを始めとする東南アジア産とする可能性が高いようです。



本作品の製作年代、生産地は不明ですが、耳があり形がこのようの整った作品は珍しく、沖縄(琉球)や備前などの国内で作られた可能性が高いと思われます。




耳付の作品は沖縄で多く作られています。なお口縁と底に補修跡が見られます。この作品の見所は胴体の景色、轆轤目、耳付の景色・・。



繰り返すべくもなく作品は作風の品格で良しあしが決まるものですが、はてさて本作品はそれがありやなしや



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