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Channel: 夜噺骨董談義
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旧家保存 その2 旧家改修

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「男の隠れ家」などで本ブログで何度か紹介してきた築120年ほどの建物です。20年ほどかけてすこしずつ改修してきました。改修の契機はリンゴ台風で屋根が吹き飛ばされたことによります。



最初は緊急対応のための屋根の直しですが、これはりんご台風に対する無利子の貸付金を使いました。屋根とともに2階から建具を取り付けましたが、もともとは格子のみで蚕を養うスペースのため建具もなく、格子だけの窓から吹き上げられて屋根が飛ばされました。屋根本体はもともとは板や木の皮のよるものでしたが、その後の改修で金属による屋根でした。

2階の外部終了後に1階部分の建具を取り付けましたが、2階も含めて資金調達後がその都度ですので、サッシュの色がそのたびに違います。

外回りのアプローチはずーっとあとになってからです。庭を車が通り抜けできるのはかなりの贅沢ですが、土地代がべらぼうに安い・・。

北国ですから凍害や雪害を考えた改修が必要でした。ガラスも冬にこのままでは雪が積もって割れてしまいますので、格子のガードが必要です。近所の方が雪の降る前に木製の雪よけガードを取り付けてくれます。部材は使わないときは車庫に保存しておきます。



外の建具は木製の雨戸でしたが。腐っていたのでアルミのサッシュに改修しました。木製の断熱サッシュは当時とても高価でしたので手が出ませんでした。保険以外の外部の改修資金は義父や義妹達とお金を出し合いました。建具に一番費用がかかっています。

「古いままではない」と嫌がる人がいますが、今となってはこれが最高です。断熱効果が高く、虫が入ってこない。北国は冬の寒さ、田舎の夏は虫との闘いですから・・。

家に倒れる危険性のある大木は切り倒しました。これは近所の方々のボランテアによります。



玄関の建具だけは安いので輸入材の建具にしました。ただ、狂いが大きい・・。入り口まで直したのは最近です。



道路までせり出した木々が家を守ってくれます。伸びてきた枝は電力会社が切ってくれます



雪で下がってきた屋根やその可能性のある部分は一応補強しておきました。



庭は最後です。現在も職人の手は入っていません。義妹が最近手入れしてしていてだいぶ良くなってきました。



「野趣溢れる庭」という表現がぴったりです。周囲の田畑を入れてすべてが庭ですので、敷地内にこだわる必要もないです。

庭を照らす照明を付けました。雪が積もった時などの庭の眺めは格別で雪見酒がとてもおいしいですよ。



蔵は屋根のみ補修で、内部は未了でがらくたを片付る必要があります。。



最近、積雪で潰れそうになっていた車庫を新築しましたが、なるべく既存の雰囲気に合わせるようにしました。



神社は亡くなった義父が生前に直しましたが、そろそろ屋根の塗装をする時期のようです。



今年は蝉の抜け殻が意外に少ないようです。いつもはもっとたくさんあるのですが・・。



川のせせらぎを聞きながらお昼寝・・。住んで愉しむのが家・・。文化財の指定など受けると改修もままならず、自分の家でなくなります。

古い家は改修するか、いい木材は転用して建て直すのがいいでしょう。古いものはただそのまま残せばいいというものではありませんね。資金に無理があるのなら、興味のある方に売却するのがいいと思います。

そのまま遺す価値のあるのはほんの一部の歴史的に本当に価値のあるものだけでしょう。

この旧家も何度か市で調査に来ましたが、手を入れすぎているので文化財として認められないとのことですが、こちらから頼んだことではないのでかえってありがたいことです。



さ〜て、子々孫々に伝えるものがわれらの使命のひとつですね。仕事以外では次に何をするかな













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