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Channel: 夜噺骨董談義
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伊羅保釉盤口瓶

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風邪気味での飛行機での九州への日帰り出張で耳がおかしい あわてて職場の近くの病院へ・・、なんと学会のため休診

それではとはじめての病院へ・・、なんと老夫婦のふる~い病院。大丈夫かなと思いましたが診察してもらって薬を頂いてきました

伊羅保釉盤口瓶
合箱入
口径65*胴径135*底径約100*高さ260



説明には「李朝前期」とありましたが、詳細は不明です。李朝前期・・・???



口周りに直しがあります。



伊羅保釉薬は李朝時代に作られ、鉄分の強い素地のため、表面がざらざらし、土灰釉(どばいゆう)で青色や黄色に微妙に変化しています。伊羅保の名前は、砂まじりの肌の手触りがいらいら(ざらざら)しているところに由来するとされています。



鉄分が多い褐色の砂まじりの胎土で轆轤目が筋立ち、石灰の多い伊羅保釉(土灰釉)を薄く掛けしてあり、底部分は胎土が見えています。



日本から注文された茶碗が多いのですが瓶や徳利も作られようですが、このような大きな瓶は非常に珍しいと思います。



釉はやや黒味がかった黄褐色、小石混じりの山土を用いて手強く、釉薬の景色が黄・青・赤と変化してるものを千草手(ちぐさ)といって至上品としており、二色が半面ずつ変化しているものを片身替りといいます。



小汚いですが存在感はありますね。



貴方ならこのような氏素性の解らぬ作品に食指を動かしますか?



今日の病院・・・、きれい好きの女性や神経質な人は待合室で帰ってしまったでしょうね。でも診察されてみないと、骨董では買ってみないと解らないことだらけなのです。

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