書斎というものを持っている人はどれくらいにるのでしょうか? マンションのプランを見てみても主婦用のスペースはあっても、主用の個人用スペースは少ない。子供部屋ができると日中いない主のスペースは子供に奪われることとなるようです。書斎を持つのが男の願いから、夢になってきているようです。少なくともこどもが自立したあとは出来得れば書斎を持ち、こだわりの文具を並べて好きな本を読み、趣味に興じるようなスペースが欲しいものです。
書斎にこだわりの文具・・・、中国は文具を大切にしてきた文化をかつて持っていましたので、硯、墨、筆、文鎮などには逸品が存在するようです。その中のひとつに筆立てがあります。
清朝徳化窯 白磁貼花柳花紋筆筒
合箱
口径90*胴径115*底径95*高さ115
徳化窯の作品群では観音像のような仏像が代表格ですが、仏像はあまりにもありきたりなようなので、今回は筆立て・・・。
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徳化窯:中国,福建省徳化県にある磁窯。明・清代に盛んになり,俗に白高麗と呼ばれる白磁を焼いた。器肌は半透明で白玉のような感じがある。観音,羅漢,達磨などの仏像や人物像,神仙像が著名。急須,水注,煎茶器なども生産された。徳化窯白磁は、象牙白という愛称で、フランスでは中国白と呼ばれ、日本では白高麗(はくごうらい)とも呼び珍重されました。欧州では「マルコ・ポーロ・ウエア」ともよばれています。
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徳化窯の暖かみのある肌は、日本人のみならず西欧人にも人気が高いようです。 唐五代時期にその源を発する徳化窯の白磁の歴史は宋の時代に始まり、元の時代には世界各地へ輸出され、明の時代に仏像など芸術性あふれる作品が焼かれるようになると、景徳鎮と並び爆発的な人気を博し、世界の陶磁器に大きな影響を与えました。
本作品は一部に残念ながら欠損がありますが、それゆえ廉価で購入できました。徳化窯の作品群は当方ではまったく知識としてありませんので、お土産用にこのような作品がかなり流通しているのかもしれませんが、今までこのような徳化窯の作品は見たことがありません。
特に、その乳白釉はヨーロッパへと伝わり、ヨーロッパ陶磁に大きな影響を与えることとなります。まるで象牙をみるような、光沢のある白磁は象牙よりずっと純度が高く、またつややかなので、その魅力は汚れをしらない無垢の天使のような清艶な美しさがあると評されています。
徳化窯の白磁の特徴は、繊細な造形と透明感あふれる乳白色の美しさにあります。貫入のない滑らかな手触りは、徳化の地でしか採取できない細やかで粘り強い胎土の賜物だそうです。この胎土に純白釉を施すため、ガラスのような光沢の気品ある白磁が生まれます。
本作品はその白さに焼成時の焼けた跡が付き、まるで絵のような繊細な造形を醸し出しています。本体は手づくねのつくりがそのままという珍しい作り方で、日本人好みの山水画風に仕上がっています。稚拙なようで造形をみるとかなりの技術。徳化窯の型にはまったような仏像などのような味気のない作品群に比べて、非常に良い作行きだと思います。もしかしたら日本の作??
ともかく書斎の筆立てにいいかと考えての購入です。筆立てや線香立てなどのような単純な筒状の作品・・、あるようで良いものが意外に少ないようで20年かかってようやくひとつ目 今までは李朝の小壷・・。
書斎にこだわりの文具・・・、中国は文具を大切にしてきた文化をかつて持っていましたので、硯、墨、筆、文鎮などには逸品が存在するようです。その中のひとつに筆立てがあります。
清朝徳化窯 白磁貼花柳花紋筆筒
合箱
口径90*胴径115*底径95*高さ115
徳化窯の作品群では観音像のような仏像が代表格ですが、仏像はあまりにもありきたりなようなので、今回は筆立て・・・。
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徳化窯:中国,福建省徳化県にある磁窯。明・清代に盛んになり,俗に白高麗と呼ばれる白磁を焼いた。器肌は半透明で白玉のような感じがある。観音,羅漢,達磨などの仏像や人物像,神仙像が著名。急須,水注,煎茶器なども生産された。徳化窯白磁は、象牙白という愛称で、フランスでは中国白と呼ばれ、日本では白高麗(はくごうらい)とも呼び珍重されました。欧州では「マルコ・ポーロ・ウエア」ともよばれています。
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徳化窯の暖かみのある肌は、日本人のみならず西欧人にも人気が高いようです。 唐五代時期にその源を発する徳化窯の白磁の歴史は宋の時代に始まり、元の時代には世界各地へ輸出され、明の時代に仏像など芸術性あふれる作品が焼かれるようになると、景徳鎮と並び爆発的な人気を博し、世界の陶磁器に大きな影響を与えました。
本作品は一部に残念ながら欠損がありますが、それゆえ廉価で購入できました。徳化窯の作品群は当方ではまったく知識としてありませんので、お土産用にこのような作品がかなり流通しているのかもしれませんが、今までこのような徳化窯の作品は見たことがありません。
特に、その乳白釉はヨーロッパへと伝わり、ヨーロッパ陶磁に大きな影響を与えることとなります。まるで象牙をみるような、光沢のある白磁は象牙よりずっと純度が高く、またつややかなので、その魅力は汚れをしらない無垢の天使のような清艶な美しさがあると評されています。
徳化窯の白磁の特徴は、繊細な造形と透明感あふれる乳白色の美しさにあります。貫入のない滑らかな手触りは、徳化の地でしか採取できない細やかで粘り強い胎土の賜物だそうです。この胎土に純白釉を施すため、ガラスのような光沢の気品ある白磁が生まれます。
本作品はその白さに焼成時の焼けた跡が付き、まるで絵のような繊細な造形を醸し出しています。本体は手づくねのつくりがそのままという珍しい作り方で、日本人好みの山水画風に仕上がっています。稚拙なようで造形をみるとかなりの技術。徳化窯の型にはまったような仏像などのような味気のない作品群に比べて、非常に良い作行きだと思います。もしかしたら日本の作??
ともかく書斎の筆立てにいいかと考えての購入です。筆立てや線香立てなどのような単純な筒状の作品・・、あるようで良いものが意外に少ないようで20年かかってようやくひとつ目 今までは李朝の小壷・・。