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Channel: 夜噺骨董談義
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真贋考 芦雁図 伝橋本雅邦筆

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迂闊に手を出せないのが古今の著名な画家の作品です。印章や落款が文献資料と合っていても、さらに疑ってかからないといけないので真贋の判断は私のような素人では無理と思われます。その著名な画家の作品の中でも難しい部類に入るのが橋本雅邦の作品だと思われます。

本日はその橋本雅邦と落款のある作品はの挑戦・・・。

芦雁図 伝橋本雅邦筆
絹本水墨軸装 軸先鹿角 合箱 
全体サイズ:横475*縦1910 画サイズ:横355*縦1140



落款には「壬辰孟冬 勝園筆」とあり、1892年(明治25年)57歳の作と推察されます。

1860年より雅邦の号にて独立していることから、57歳の頃に「勝園」の落款を用いていたとは考えにくいのですが、号ですのでまったく使ってなかったというのも断定は出来ないのかもしれません。

印章はよく使われる印章に似ているものですが、それとは違いがあり同一印章が私の手元資料では確認できていません。



橋本雅邦の作品は本ブログでも何点か投稿されています。真贋混合の投稿となっていると思いますが、投稿後徐々に判別できるようになってきています・・???
川合玉堂、橋本秀邦などの鑑定が付いているものもありますが、その鑑定そのものが贋作の場合も多いようです。当方での真作は四点ほど・・??



この芦雁図・・それにしても実によく描けているように思います。真作と願うのは常にコレクターの願いですが、捨てがたいものがありますね。



芦雁(ろがん)図は葦と雁を描いた作品で宮本武蔵を始めとして、多くの日本画の達人達が、昔から描いてきた題材です。



このような著名な画家の作品はそれなりの対価を支払って買うのが王道というもの

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