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Channel: 夜噺骨董談義
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明治伊万里 染付山水図茶巾筒

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建設現場では人手不足、技術者不足を定年退職者でカバーしていることも多くなりました。

現場が作業員不足となった原因は少子高齢化もあろうが、そのひとつに低賃金であるということが上げられます。年収300万を切るような職業に担い手はこない。我々の時代には年収360万以上を確保することを目標にしてきましたが、出来る限りもっと所得を上げる対策が必要です。一時期、民主党の「ものから人へ」という無策によってますますものづくりから、建設現場から人が遠のいたものです。

今では建設現場の段取りの悪さ、職人への思いやりのなさでますます稼ぎづらい状況が続いています。一人当たりどれくらい稼げばどうなるのか、そうするためにはどうすべきかということを知っているゼネコンの社員が減りつつあります。

作業する人の立場になって物事を考えない無能さが現場から人を遠ざけつつあります。なにかというとすぐに作業員や下請けの責任にする責任回避はどこからくるのだろうか? 突貫工事にしてしまった原因なども下請けにはない。

さて本日は幕末から明治にかけての染付の器。近代化によりそれまでは木の器がメインの日常食器に陶磁器が増え、伊万里以外でも数多くの染付の器が作られました。本日はそんな器の投稿です。

明治伊万里 染付山水図茶巾筒
合箱
内径30*胴径35*高さ65



茶巾筒でもいいし、お気に入りのペン立て、線香入れ・・いろいろな使い方が出来そうな小さな陶磁器です。

古伊万里? 意外にぞんざいな扱いを受けている幕末から明治の染付けの器にも優品というものがあります。



大量生産によって自由闊達な絵に魅力があります。



古染付と見間違う作品もあります。古染付を真似た日本の器はたくさんあります。中国を真似てたことは日本には数多くありました。真似た作品はどこか手抜きがあります。本作品のようなものは外側の絵付け・・、また虫喰いがないのも見極めのひとつらしいです。



このような器が日常や料亭から消えて久しい。



10人揃い、20人揃い、30人揃いとたくさん在ったのでしょうが、今では核家族化以後、二人揃いや五人揃いで分かれて分かれて売られることが多かったようです。



そのうちこれらの器も古伊万里の不足に伴い、いつしか古伊万里と呼ばれるようになってきています

 近年65歳までが当たり前に現役と呼ばれるようになってきたと同じ?   人手不足は一人前でない人も技術者や職人と呼ぶようになるらしい。需要と供給のアンバランスは不十分なものを充分なものとしてしまう危険性をはらんでいるらしい。











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