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Channel: 夜噺骨董談義
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海辺山水図行灯七寸皿

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週末はリス園まで・・



マスコット人形のリスしか知らない息子は興味津々・・。



なにやら喜んでいるようですが・・。

本日はなんとも言えないお皿の作品群です、行灯皿・・・・。

家内に本作品を見せたときの会話

「いつ頃の作品?」

「明治の頃じゃないかな}

「それにしては今風の家ね」

「建売かな~、海の家? 別荘かな・・・??」


息子と遊んでいると感じるのは、こちらも本気で愉しんでいないと息子も本気で笑わないということ。こちらも愉しんでいないと子供も愉しくないような気がします。
仕事のことやテレビが気になったり、骨董の整理がしたかったりしていると決して声を上げてまでは笑ってくれません。

骨董も同じ・・、本気でこちらが骨董を愉しんでいないと骨董の品々は笑ってくれません。さて上記の会話は本気で愉しんでいるのかな

海辺山水図行灯七寸皿
口径215*高台径*高さ30



本ブログで行灯皿を投稿したのは下記の作品についで第2作目です。

灯火紋様行燈織部六寸皿  
口径190*底径150*高さ18


本作品は行灯皿としては代表的な図柄、すなわち「月・雲・宿・松・白帆・飛鳥などを取り入れた簡素な海辺山水です。簡素な組合せの中に日本の風物が端的に捉えられています。」と評される分類に入る図柄です。

行灯皿は江戸時代寛永年間に真鍮製が出現し、この頃は行灯油が高価で一部に限られていたそうですが、文化、文政年間以降、富裕層の拡大とともに陶製が広範囲にわたって急速に広がったそうです。



江戸時代後期から明治時代初期頃には、壊れず軽く安価で量産が可能になった真鍮製が再び主流となり、照明の電化とともに、完全に行灯皿は消滅しました。しかしながら民芸運動などで盛んに収集されるようになり一時期大変人気のある作品群となりました。



もてはやされた当時の取引金額はよくわかりませんが、大量生産の作品ですのでそれほど高価ではなくおそらく数万円?で取引されたのではないかと思います。今では一万円程度・・。数が多くありますが絵柄によって評価がだいぶ違うようです。ただし模倣品もあるかもしれませんので買うときには注意が必要と思われます。

瀬戸絵皿と似通っていますので、両者を合わせて使うように集めると意外と簡単に蒐集できるようです。

織部のようで織部でなく、志野のようで志野でなく、お値段が高いようでそれほど高くなく?、ちょっと遊び心のある器を普段使いに使ってみませんか? 

追記
油壺のように油で汚れて食器としては使えないということはなさそうです。





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